第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#24
戦慄の暗殺者] 〜Final Prayer〜
[4/19]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の蹴り足でキレと射程距離を延ばして繰り出された、
多数のフェイントも織り交ぜたフェントの連閃を
今度はシャナが剣を一切交えず、緩やかな水のように流麗な体捌きのみで全て躱す。
身体の加重移動を最大に活かす為、
胸の前で真一文字に構えられた大太刀を
それぞれ刺閃に合わせ振り子のように揺らしながら。
「!!」
己の最も得意とする剣技が、
悉く掠りもせず全て空間を駆け抜けた事に
フリアグネはパールグレーの双眸を見開く。
その驚愕の回避法。
ソレは昔、少女が血の滲むような修練の元に会得した
凄惨、酷烈を旨とする古流剣術一流派の 「業」 に由来。
本来、他の武器と引き較べて比較的折れ易い日本刀の強度の弱点を
補強する為に編み出された斬刀回避術 「虎眼の構え」
それをフレイムヘイズの超人的身体能力に特 化した、
極限レベルでの寸の見切り。
『フレイムヘイズ・灼虎ノ陣』
遣い手−空条 シャナ
破壊力−なし スピード−A 射程距離−C(近距離、最大半径5メートル前後)
持続力−D 精密動作性−A 成長性−B
「オラオラオラオラオラァァァァァ―――――――――――――!!!!」
そのような驚愕の 「絶技」 を繰り出したのにも関わらず、
少女はそんなコトに等興味がないとでも言うかのように
再びフリアグネに向け斬撃の嵐を撃ち出す。
興味が在るのはおまえの “首” だけだ、とでもいわんばかりに。
「クッ!? 無駄だァァァァァァァァ――――――――――!!!!」
フリアグネは己の慢心が油断を招いたのだと半ば強引に解答を出し、
即座に思考を戦闘モードに切り換える。
しかし、今度の斬光の連撃戦は
先刻までとはまるで展開が変わった。
一撃の 「破壊力」 は、体力と自在法の影響で明らかにフリアグネが上、
しかし眼前のフレイムヘイズの少女は “ソレ以上のスピードで”
累乗の如く斬撃を繰り出してくる。
力の優位性は数の原理で押し潰され、
次第に自身の手数は減っていき防戦一方の展開を余儀なくされる。
まるで少女の放つ夥しい斬撃に
自分という存在が圧搾されているようだった。
(くっ、うぅ!? 技術は、互角!
しかしッ! 『空間把握能力』 はヤツの方が上ッ!
私がpで動く所を、ヤツはo単位の動きで攻撃を躱わしているッ!
その 「差」 の分どうしてもこちらが出遅れるッ!
接近戦での戦闘経験値の差がここに来て出たかッ!)
そのフリアグネの 「死角」 から
瓦礫に鋭い火線を描いて繰り出された
至近距離の膝蹴りが脇腹に突き刺さって衝撃と共に爆散する。
「ガァッッ!?」
瞳孔を見開いて多量
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ