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STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#24
戦慄の暗殺者] 〜Final Prayer〜
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ァァァァァァァァァッッッッ!!!!
“ソレだけは” 絶対に!! マリアンヌッッ!!」
 まるで依るべき者を失った子供のように、フリアグネはその表情を崩壊させた。
「ご主人様……ッ! でも……! でも……!」
“このままじゃ貴方の御体が!”
 マリアンヌがそう叫ぶより前に、フリアグネが彼女の声を断ち切った。
「私は君がいれば! 君さえいれば! 他に何もいらないんだ! ずっと一緒にいよう!
今までもこれからもいつまでも! ずっと! ずっと! ずっと!」
 今にも泣き出しそうな、まるで幼子のような表情で
フリアグネは悲痛な声で懸命に叫ぶ。
「君が! 君が私に教えてくれたんじゃないか!
今まで! ずっと独りきりだった私に! ずっと 「孤独」 だった私にッ!
紅世の宝具をただ簒奪することのみに心血を注いでいた私にッ!
君が生まれて初めて! 存在の灯火を与えてくれたんじゃないか! 」
「ご主人……様……ッ!」
 感極まった涙ぐんだ声で応じるマリアンヌに、
フリアグネは尚も胸元の彼女に向かって叫ぶ。
「そうさッ! 君が! 君が私に教えてくれたんだ! 
温もりも優しさも愛しさも何もかも!
生きる事の喜びさえも! 『幸福』 を私に与えてくれたんじゃないか!
君が! 君だけが! 」

 そう。
 全ては、「彼女」 が始まり。
 彼女がいなければ、途轍もない絶対的な存在に平伏し
忠誠を誓おう等とは想わなかっただろう。
 彼女がいなければ、紅世の徒でもない 「人間」 という存在を、
己が友として受け入れようとは想わなかっただろう。
 何故なら、それまでの自分の生涯など、
虚無に等しき日々だったのだから。
 何もかも、“自分すらもどうでもいい” 時の流れの中、
ただただ 「宝具」 を奪う事で淋しさと虚しさを紛らわせていただけなのだから。 
 全ては、 「彼女」 がいたから。
 いて、くれたから。
 自分という存在は初めてその殻を破り、他の存在へと手を伸ばす事が出来た。
 出来る事なら、今すぐ剣等を手離して彼女を包み込んであげたい。
 彼女を護る為なら、自分の身等どうなろうとどうでも良かった。
 しかし、無情にも。
 マリアンヌは涙で歪んだフリアグネの視界、
その一瞬緩んだ僅かの(いとま)に最愛の主の胸元から意を決して抜け出す。
 その肌色フェルトの左手に、
“ホワイトブレス” の中に収蔵されていた破滅の魔鐘
“ダンスパーティー” を携えて。
「お赦しくださいッ! ご主人様! 」
「マリアンヌ!?」
 マリアンヌは、生まれて初めて、最愛の主の命令に背いた。
 最愛なる存在(もの)を護る為に。
 その燐子が行き着く先。
 眼前に拡がる、悪夢と破壊の滅砕陣。
 紅蓮の光塵結界、フレイムヘ
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