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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第十二話 ファーストアラート 2
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スカに、ティアナはそう思った。
「危ない時は、私やフェイト隊長、リインがちゃんとフォローするから、おっかなびっくりじゃなくて思いっきりやってみよう!」
なのはがアスカを除いたフォワード4人にそう声をかける。
「「「「はい!」」」」
スバル達が声を揃える。
「……」
表面上はいつも通りを装っていたアスカだが、その光景を歯がゆい思いで見ていた。
現地に到着するまでの僅かな時間、それぞれが思い思いに精神集中をしている。
「……」
特にやる事のない筈のアスカが、深刻そうな顔をしてキャロを見ていた。
キャロはアスカの視線に気づかず、固く拳を握ったまま口を一文字に結んでいる。
「キャロ」
極度に緊張しているキャロの前まできたアスカは、ギュッと握られている拳を両手で包み込むように優しく触れた。
「は、はい!」
全然気づかなかったキャロはビックリして声を上げる。
そして、アスカが自分の手に触れているのを見て顔を赤くする。
「こんなにギュッて握ってたら痛くなっちゃうぞ。ゆっくり、力を抜いてみて」
アスカは優しく語りかける。
その言葉に従うように、キャロは拳を緩めた。
「大丈夫、うまく行くよ。練習であれだけうまくできたじゃないか。エリオだって助けてくれる。な!」
隣に座りエリオを見るアスカ。
「うん、キャロはボクが守ってあげるから」
その言葉に少しは緊張が解けたのか、キャロはうんと頷き返した。
「それでもキャロが危険な目にあったら、オレが助けに行く。絶対だ。命令違反をしてでも駆けつける」
力強くアスカが言う。
「アスカ君だけ、後で追加訓練になるけどね」
「えぇ〜!そりゃないでしょう、隊長!」
さっきまでカッコいいセリフを言っていたアスカが急に情けない声を出す。
思わず笑い出すメンバー。キャロも可笑しそうに笑っている。
(よし、少しは緊張が解けたかな?)
ポン、とキャロを撫でるアスカ。
(ちゃんと、お兄さんしてるね)
アスカの様子を見て、なのははそう思った。
正直な所、出撃を外された時点で腐ってしまうのではないかと心配していたのだ。
初陣はどの部隊にとっても大切な思い出になるのに、それを外されては嫌な気持ちになって当然である。
だが、アスカは出撃を外されても腐る事なく、仲間を思いやっていた。
アスカがキャロに張り付いて色々話して緊張を解している時だった。
「ロングアーチより入電。敵航空戦力接近中!その数50!、マズイですぜ、なのは隊長!」
ヴァイスがロングアーチからの情報を報告する。
「ヴァイス君、私も出るよ。フェイト
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