第6章
体育館裏のホーリー
第112話 大決戦です!
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ーアップするとは……。
ドゴォォォォン!
「え?」
突然の破砕音に驚き、部長達のいる神殿の方を見ると、天井を突き破って雷が迸っていた!
魔方陣越しに朱乃さんの弾んだ様子の声が聴こえてくる。
『……うふふ。うふふふふふふふふふふふふ!』
えっ! どう言う事!?
『イッセー!? 私と言うものがありながら!?』
すると、部長が涙声で訴えてくる!
『私の愛がイッセー君に通じた証拠ね』
『デート一回くらいの約束で雷を迸らせる卑しい朱乃になんか言われたくないわ!』
『……未だ抱かれる様子も無い貴女に言われたくもないわ!』
『そんな事無いわ!この間だって…………ベッドの上で……胸を沢山触ってくれたわ!』
『イッセー君の寝相が悪くてそうなっただけではなくて?』
『キ、キスしたもん!二回も!』
魔方陣越しにお姉様方のケンカの内容が聴こえてくる。
ま、また、お姉様方が下僕の俺を取り合ってケンカを始めてしまった!
『凄いよ! 二人の魔力がどんどん増大していくよ!』
木場の言う通り、朱乃さんの雷だけじゃなく、部長の滅びの魔力までも天井を突き破って増大していた!
『『うるさいッ!』』
二人の怒声が響いた瞬間、滅びの魔力と雷光の魔力が神殿を破壊し尽くした!
「な、何があったんだ、木場!?」
『えっと……相手の『女王』が自分達の事をよそにケンカしている事に我慢できなかったのか二人にもの申したら……』
二人の口論に口を挟んでしまったが為に、二人の怒りを買ってしまったと。
「触らぬ神…っと言うより、触らぬ女のケンカに祟なしってか?」
千春さんの言う通り、ケンカしているお姉様方はそっとしておくに限ります。
━○●○━
「死ねぇぇッ!」
「フン」
悪魔の槍の一撃を『十字義肢』の腕で掴んで防ぐ。
そのまま引き寄せ、悪魔の額を『十字具』モデル・ガンで撃ち抜く。
「……まだ結構いるな」
俺の視線の先には未だ膨大な数の悪魔がいた。
ミカエル様から『渦の団』の討伐を命じられ、ユウやイリナ、アルさんと共にこのゲーム用のフィールドに来ていた。
「イッ君達、大丈夫かな?」
ユウが俺の傍に来るなりそう訊いてくる。
「……なんで毎回俺に訊く?」
「ええー、だってライ君だって本当は心配…」
バン!
「っと。そう何度もビックリしな…」
ドサッ。
「きゃあ!?」
背後から倒れ込んできた悪魔に驚くユウ。
今の銃撃はユウを黙らせるのと同時にユウの背後から襲い掛かろうとしていた悪魔を狙ったものだ。
「……
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