第6章
体育館裏のホーリー
第112話 大決戦です!
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距離を置く。
「これで心置きなく開放できるな」
ゼノヴィアがデュランダルのオーラを高めながらかつて無い程のプレッシャーを放つ。
「……私は最初に出会った時、アーシアに酷い事を言った。魔女だと。異端だと。でも、アーシアはそんな私を迎えてくれたんだ! 友としてね!」
ゼノヴィアは異空間から俺が渡したアスカロンを取り出す。
デュランダルのオーラに触発されたのか、アスカロンのオーラもどんどん高まっていく。
「さあ、行こう! デュランダル! アスカロン! 私の親友を助ける為に! 私の想いに応えてくれぇぇぇぇッ!!」
二本の聖剣から強大な聖なるオーラの光の柱が立ち上り、天井を突き破る!
ゼノヴィアはそれを一気に『戦車』二名へと振り下ろす!
聖なる波動が『戦車』二名を飲み込み、後に残ったのは、ゼノヴィアの攻撃で半壊した神殿だけだった。
「ス、スッゲェ……」
「悪魔じゃなくても、あの一撃は必殺過ぎるなぁ」
ゼノヴィアの一撃、その威力に思わず唖然とする俺と感嘆する千春さん。
とにかく、これで相手は全滅だ!
千春さんの水の牢屋に囚われた『騎士』二名も長く呼吸ができなかった為に、酸素不足で意識を失っていた。
数ではこちらが圧倒的に不利だったのに、いざ戦ってみれば、最初こそ苦戦したが、こうも圧倒してしまうなんて!
これが今の俺達の力か!
こっちはなんとかなったけど、部長達の方は大丈夫なのか?
「部長、こっちはなんとか勝てました!」
『そう。流石ね、みんな。こっちは……まだ時間が掛かりそうだわ……!』
「えっ!?」
『……『女王』の後ろに控えてる『僧侶』二名分の治癒でこちらのダメージが相殺されて、攻めあぐねてる状況なんだ。どうにかして、『女王』と『僧侶』達を同時に倒せれば良いんだけど……』
マ、マジかよ!? 部長達でダメなら、それこそ、ゼノヴィアみたいなのじゃないと無理じゃねえかよ!
クソッ! 助けに行きたいけど、ここからじゃ遠過ぎる!
苦慮している俺を小猫ちゃんがちょんちょんと小突いてくる。
「……私に考えがあります」
しゃがむ様に促されたので、しゃがむと小猫ちゃんが耳打ちしてきた。
「それで良いの?」
「……はい。それで朱乃さんはパワーアップします」
そうなのか?
よく分からんが、小猫ちゃんが言うのならやってみるか。
「朱乃さーん」
俺は通信用の魔方陣越しに言う。
「えっと、その人達勝てたら、今度の日曜デートしましょう!」
俺は小猫ちゃんに言われた通りに言う。
にしても、俺とデートするくらいで朱乃さんがパワ
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