第6章
体育館裏のホーリー
第112話 大決戦です!
[4/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
『やれやれ、後は俺がなんとかする。存分に暴れてこい! 特にイッセー。赤龍帝の力をあの裏切り小僧に見せつけて、絶対にアーシアを取り戻せ!』
「オッス!」
『ついでに、アーシアにちょっかいを出すとどうなるか、あのお坊ちゃんをその例第一号にしてやれ』
「おう!」
待ってろよ、アーシア! すぐに行くからよ!
━○●○━
「さてと」
イッセー達との通信を切った俺は障壁の様に周囲に展開していた緋のオーラを収める。
目の前には三桁に届き得る数の中級・上級の悪魔達が忌々しげな表情で俺を睨んでいた。
通信中の間攻撃されたが、オーラの障壁で奴らの魔力の弾を防いでいたので問題は無かった。魔力による砲撃がダメならと、手に持つ剣や槍で接近戦を仕掛けてくる奴もいたが、オーラで得物を絡め取ったところをマジックスラッシャーで斬り捨てた。
それを見てから、俺の通信が終わるまで悪魔達は攻めあぐねていた。お陰で通信に集中できた。
「イッセー君達は無事だったかい?」
少し離れた所で戦ってた兄貴が俺の近くにやって来て訊いてくる。
「ああ。ただ、アーシアがディオドラの奴に連れ去られた。今はアーシアを助けにディオドラの下に向かってる」
「千秋と千春を向かわせたのは正解だったね」
「ああ」
「僕達も行きたいところだけど……」
「……こいつらを連れて行く訳にもいかねえしな。それに、イッセー達なら心配はいらねえだろ。あんなお坊ちゃんに後れを取る事は無いだろ」
「だね。なら、僕達は僕達がやれる事をやろうか」
そう言い、兄貴は風を纏って後方の悪魔達の方に向かって行った。
「そうだな」
いなくなった兄貴に答えると同時に眼前の悪魔達を睨む。
「早速の実戦投入か……」
俺の体から緋のオーラが立ち上る。
それを見て悪魔達は一斉に警戒心をあらわにするが、俺はただオーラの形状をあるものへと型どっていく。
俺が型どったものを見て悪魔達が驚愕する。
「狼狽えるな! 所詮は瞞しだ!」
「瞞しかどうかは……その身で味わって確認しな!」
━○●○━
先生と明日夏との通信の後、アーシアを助ける為に俺達はアーシアとディオドラがいる神殿へと続く階段を登っていた。
「イッセー兄!」
「ヤッホー」
「千秋! 千春さん!」
そこへ千秋と千春さんが千秋の操る風に乗ってやって来た。
「見た感じ、アーシアちゃんが件のお坊ちゃんに連れてかれたっぽいな?」
千春さんの問いに俺達は頷く。
「私達はこのままアーシアを助けに行くわ」
「私達も行きます!」
「ええ。お願いするわ」
そのまま千秋と千春さんと合流し、そのまま二人も一緒に俺達は神殿に辿り着く。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ