第6章
体育館裏のホーリー
第112話 大決戦です!
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「オーディン様、では、お言葉に甘えさせていただきます」
「なーに、爺も偶には運動せんと、体が鈍るんでな」
部長が爺さんに一礼すると俺達に言う。
「神殿まで走るわよ!」
「「「「「「はい、部長!」」」」」」
俺達は部長に応じて、神殿に向けて走り出した。
道中、魔法陣を介した通信が入る。
『無事か?』
「アザゼル先生!」
『言いたい事もあるだろうが、とにかく聞け。そのフィールドだけじゃなく、VIPルーム付近も旧魔王派の襲撃を受けている。これも事前に予測していた。待機していた各勢力の戦士が連中を撃退している』
「……事前にね」
『最近、現魔王に関与する者達が不審死するのが多発していた。裏で動いていたのは『渦の団』旧魔王派』
「……グラシャラボラス家の次期当主の事故死も……」
『ああ。連中の仕業だ』
「あのディオドラの魔力の急激な上昇も……」
『オーフィスの力による物だろう。それらの事から、今回のゲームで何かが起きるだろうと予見できたんだ。悪かったな。作戦上、お前達に事情を知らせる訳にはいかなかったんだ』
「も、もし僕達に何かあったらどうするんですかぁぁ?」
ギャスパーは震えた声で先生に訊く。
『この作戦の立案者は俺だ。責任は取る。ま、俺の首一つじゃ軽過ぎかもしれんがねぇ』
なっ! 先生、死ぬつもりだったのかよ!
そこまでの覚悟があってこの作戦を立案したのか。
『とにかく、事が収まるまで隠れてろ。後は俺達がテロリストを始末する』
「先生も戦場に来てるんですか?」
『同じフィールドにいる。広大だからかなり離れてはいるが。お前達からそれほど離れてない場所には明日夏達もいる』
「明日夏達も!?」
『今繋げてやる』
すると、すぐに明日夏の声が聴こえてきた。
『どうやら無事みたいだな、イッセー』
「明日夏、お前も来てるのか!」
『ああ。千秋や兄貴、姉貴、それから雲雀さんも来てる。別の場所じゃ天界側の戦士としてイリナ達も来てる。とにかく、無事ならアザゼルの言う通り、隠れてろ』
「そうもいかねえんだ!」
『ッ! まさかアーシアが!』
「ああ! ディオドラに連れ去られちまった!」
『……なんだと!』
『チッ、できれば避けたかった事態になったか!』
「先生、アーシアは俺の仲間です! 家族なんです! 俺は、俺はもう二度とアーシアを失いたくない!」
「私達はアーシアを救うわ! 私の眷属を奪うと言う事がどれほど愚かな事か、教え込まないといけないのよ!」
『ま、そう来ると思ったが』
『どのみち、大人しく隠れてるつもりは無かっただろうしな。そう思って千秋と姉貴がそちらに向かわせて正解だな。部長、途中で合流してください』
「分かったわ」
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