第6章
体育館裏のホーリー
第112話 大決戦です!
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ヴィアは慌てて剣を逸らすが、それによって大勢を崩してしまう!
「……卑怯な!」
ゼノヴィアはディオドラを睨むが、奴は笑みを浮かべるだけで、そのままどこかへと転移してしまった!
「アーシアアアアアアッ!?!?」
俺はその場に崩れ落ちてしまう。
「クソォォッ!? ……何がアーシアを守るだ! また俺は! 俺は!」
「イッセー君、今は目の前の敵が先だ! その後、アーシアさんを助けに行こう!」
「ッ! ……ああ! そうだ! そうだよな!」
木場に激を入れられ、くずおれていた俺は立ち上がる。
そうさ。あいつをぶん殴ってアーシアを助ければ良いんだ。幸い、場所も分かってる事だしな。
とは言え、その為には、俺達を囲う悪魔達をなんとかしなければならない。
クソッ! 急いでるって言うのに、数が多過ぎる!
「キャッ!」
朱乃さんの悲鳴が聴こえ、何事かとそちらに視線を向けると、ローブ姿で隻眼の爺が朱乃さんのスカートを捲ってパンツを覗き見ていた!
「うーん、良い尻じゃな。何よりも、若さ故の張りがたまらんわい」
「どっから出てきやがった! このクソ爺!」
俺は爺から朱乃さんを引き離す!
ふと、俺はその爺さんに見覚えがある事に気付く。
「オーディン様!」
部長が口にした爺さんの名前を聞いてようやく思い出した。
冥界でロスヴァイセさんがお付をしていた北欧の神様だ。
「ロキの件では大義であったのう」
「どうしてここへ?」
「フホホホホホ。ディオドラ・アスタロトが裏で不逞の輩と手を組んでおったのが分かってな」
爺さんはそう言いながら悪魔達の前へと出る。
「ほーれ、儂は北欧の主神じゃぞ! 討ち取れば名が挙がるぞい!」
それを聞いた悪魔達が一斉に魔力の弾を撃ち出してきた!
それを爺さんは杖を地面にトンと突いただけで魔力の弾を打ち消し、その余波で悪魔達の何人かが消し飛んだ!
爺さんは構わず続ける。
「で、この機会に一網打尽にしたいからとアザゼルの小僧に頼まれたんじゃ」
「では、このゲームは……」
「連中に乗っ取られたと言う事じゃ。で、今は各勢力の面々が協力態勢で迎え撃っておる」
もしかしなくても、俺達って囮に使われたのか?
「とっとと行かぬか。爺が最前線で援護すると言っておるのじゃ。めっけもんだと思え」
「でも、爺さん一人で…っ!?」
俺が心配を口にしようとしたら、杖で頭を小突かれる。
「生まれて十数年の赤ん坊が儂を心配するなど千年早いわ」
爺さんが悪魔達を見据えると、その手に槍が出現する!
「グングニル」
槍から極大なオーラが放出され、数十人の悪魔が消し飛ばされた!
す、すっげぇ……!
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