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STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#23
戦慄の暗殺者\ 〜Metamorphoze〜
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その対象が紅世の王で在ったとしても例外ではない。
 心は渦巻く幾つもの感情がブツかり合い、
「葛藤」の「軋轢」という精神の乱反射を引き起こす。
 そこに、(トド)めの一言。
「おまえの崇拝するアノ男は!! ジョセフの祖父に一度も勝てずッ!
100年間その身を海底に 「封印」 されただけよ!!
もう二度と 「復活」 なんか出来ないよう! 
私と承太郎に完全討滅される為にねッッ!!」
 そう叫んで白金の燐光宿る紅蓮の双眸が、
暗黒の宿るパールグレーの瞳を真正面から貫く。
「そもそもジョセフの祖父の身体を奪わなければ生き残れなかった!
自らの宿敵の存在に(すが)らなければ生き延びられなかった!
その時点で! “アノ男の存在自体が敗北そのもの” よッッ!!」
「―――――――――ッッ!!」
 そのシャナの言葉に、怒りが臨界を超え
危うい笑みすら浮かべて絶句するフリアグネ。
 端正な口唇の隙間から、狂った音階が狂った符丁で零れ落ちた。
 しかし即座に宝具 “ホワイトブレス” でその顔を覆い、
一瞬にしてドス黒い憎悪の風貌に戻った紅世の王は
歯を剥き出しに軋らせながらシャナに吼える。
「貴様ァァァァァァァ……!! 
放っておけばどこまでもツケあがるその傲慢な心と無礼極まる穢れた口ッ!
どうやら早急(さっきゅう)に削ぎ落とす必要があるようだなッッ!!」
「どの口でそうほざくッッ!! やれるものならやってみろッッ!!」
 シャナの炎髪から、フリアグネの全身から、それぞれ色彩の異なる
存在の火花が今まで以上の輝度で弾ける。
「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ――――――――――!!!!」
「オラオラオラオラオラオラァァァァァァァァァ――――――――――!!!!」
 そして、互いに吼え、大地を蹴り、空間を駆け抜けて。
 ギャッッッッッッッッッグアアアアアアアアアアァァァァァァァッッッッ!!!!
 三度、斬り結ぶ。
 己が存在の全てを賭けて。
 両者の放った斬轟が、屋上全体に響き渡る。
 炎燃え盛る互いの愛刀を介して、激突する両者の視線。
「焼き尽くしてやるッッ!! 卑しい王の討滅の道具!!」
(きよ)めてあげるわッッ!! 堕落した哀れな紅世の王!!」
 フリアグネは狂気の宿った暗黒の瞳孔で。
 シャナは正義の宿った勇壮なる双眸で。
 己が最大の存在を相手に刻みつける。
「おまえの!」
「貴様の!」
 振り翳した剣で距離を取り、両者は左腕を先鋭に薙ぎ払う。
「存在全てをッッ!!」
「存在全てをッッ!!」
 交叉した二つの誓約が、炎の空間に鳴り響く。
 そして、再び。
「オラオラオラオラオラオラオラオラァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」
「無駄無駄無駄無駄
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