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STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#23
戦慄の暗殺者\ 〜Metamorphoze〜
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全に決壊した。
「フザけるなァァァァァァァァ!! 貴様ァァァァァァァァァァッッッ!!!
アノ御方を愚弄する事はこの私が赦さんぞッッ!!
アノ方にその存在全てを蹂躙され尽くされ!!
そして滅ぼされた脆弱な 「敗北者」 の片割れ如きが戯れ言をほざくなァァァァァァァァ!!!!」
 絶対が絶対でなくなれば、ソレを崇拝する己も意味を無くす、
刹那に消え逝く塵灰に等しき存在となる。
 これまで努めて冷静さを保ってきたフリアグネが、
ここまで激昂した理由はシャナの言った内容もさることながら
その言葉を彼女に語った 「存在」 にこそ有った。
 その存在。
『神滅の奇巧士』
“ジョセフ・ジョースター”
 ただの人の身に過ぎず、そしてミステスですら無いが
その異名は片割れである 『幻麗(げんれい)の獅子』 師である『千年妃(せんねんき)』 と共に
紅世の徒の間にも広く轟いている。
 紅世の徒にとって単なる 「餌」 に過ぎない「人間」 の中でも
『例外』 或いは 【特異点】 とも呼ばれる存在。
 その 「理由」 は史上最悪のミステス “天目一個” が生まれるよりも遙か以前、
“ソレ以上の” 存在が現世と紅世とを恐怖の坩堝(るつぼ)に巻き込んで
席巻していたという事実に端を発する。
 数千年の永きに渡り、紅世の徒、王ですらも見境なく討ち滅ぼし、
人間、徒、フレイムヘイズ他この地上に生ける者全てを
無差別に掻き喰らっていた 『光』 『炎』 『風』 を司る太古の最強種。
 その禍々しい外見からは想像もつかない傑出した知性で
創成した血塗られた「宝具」によって、夥しい数の 「魔物」 を生み出し
自らソレを 「餌」 として喰らっていたという凄惨なる事実から、
殺 戮(さつりく)三 狂 神(さんきょうしん)】 の名で呼ばれていた(おそ)るべき存在。
 功名心、闘争本能、或いは危機感、使命感、
異なる動機に駆られた多くのフレイムヘイズと紅世の王が彼らに戦いを挑むも、
その (ことごと) くが撃砕、炎蒸、そして斬断されて討ち滅ぼされ
骨も遺らず喰らわれたというその事実から、
徒の最大規模を誇る組織、時の 『仮面舞踏会(バルマスケ)』 ですら危険過ぎて
彼らが 「休眠」 に入るまで 「傍観」 のみを余儀なくされたという
絶大なる三つの巨頭。
 その途轍もない存在を全て、人間で在りながら信じがたい事に
僅か一ヶ月余りという超短期間の内に全て討滅した伝説的存在。
 その 『柱の男』 以上の存在の魔の手が自分達に及ばないよう、
全ての紅世の徒が 「彼」 との 「接触」 を意図的に避ける事を暗黙の内に了承したという
その “伝説の男” の言葉ならば、心の裡で幾ら否定しても圧倒的な説得力を持つ。 
 
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