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STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#23
戦慄の暗殺者\ 〜Metamorphoze〜
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呼び熾す。
 シャナの精神(こころ)を灼き焦がす。
 熱く、激しく、燃え尽きるほどに。
(私……私……! 今まで……
“自分の気持ちの為だけに” 戦ってきた……!
生きて……きた……ッ!)
 まるで悔恨のように、心中で言葉を漏らし
少女は胸元で拳をギュッと握り締める。
 しかしすぐに、溢れ出す決意と共にその風貌を上げる。
(でも!! もう違う!! “もう昨日までの私じゃないッッ!!”)
 だから。
 そういう 「理由」 なら 「こっち」 も負けてない!
 そういう 「気持ち」 ならッ! おまえなんかに絶対負けない!!




“私に人間の「精神(こころ)」を与えてくれた!!
みんなの想いの為に戦ってみせるッッ!!”




 だから!
 少女は渾心の想いで叫ぶ、吠える!
「うるさいうるさいうるさい!! おまえが忠誠を誓う統世王なんかより!
アイツの方が! 私の承太郎の方が絶対に強いンだからッッ!!」
 贄殿遮那と共に突き出された言葉、
それに対しフリアグネはアノ男から譲り受けたような
視線で難険にシャナを見下ろした。
「追い詰められて、とうとう気でも違ったか?
一体何をどうすればそのような結論が出る?
まぐれとはいえ、私の友に勝利したその存在は一応認めてやっても良いが、
所詮は 「人間」 アノ方の絶大なる存在を前にすれば塵芥に等しきモノに過ぎん。
第一アノ方に手も足も出なかった! 貴様風情が今更何をほざくッ!」
「うるさいうるさいうるさい!! ジョセフから聞いたわッッ!!
おまえの主はかつてジョセフの 「祖父」 と
“二度も戦って二度とも負けた” って!」
 フリアグネの言葉に気圧される事無く、決然とシャナはそう叫び先鋭に
黒衣に覆われた左手を真一文字に翻した。
「ッッ!!」
 予期せぬ言葉、だが、100年前の真実。
 首だけとなった運命の片割れを胸に抱き、
業火の中、永遠の眠りにつく一人の青年。
 完全無欠の絶対者に、唯一付けられた消せない瑕疵(かし)
「貴様、一体いま、何と言った……?」
 ワナワナと破れた手袋の拳を震わせ、
余りにも凄まじい怒りで一瞬頭の中が白くなり
口内で歯が自分の使役する人形のようにカタカタと音を立てる。
 その 「事実」 は、その 「過去」 だけは、
DIOを崇拝し一命を賭して仕える者で在るならば
決して触れてはならない 「禁忌」 中の 『禁忌』
 ソレに触れる事は絶対の死を意味する。
 その 『禁忌』 が忌むべき宿敵の口から
無造作に曝け出され無分別に叩きつけられる。
 その痛み、その屈辱。
「フ……フ……ッ!」
 シャナの告げた事実に、決して触れてはならないその 「真実」 に
今度こそフリアグネの理性は完
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