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渡り鳥が忘れた、古巣
渡り鳥が忘れた、古巣【C】
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   渡り鳥が忘れた、古巣【C】
※フィクションに付き、内容は架空で事実と異なる処があります
翌日の昼過ぎに直弘に、MARIA(マリア)からメールが有った。「弁当屋の店長に、休日の事を話したら、明日、休みの許可を貰えました。明日の朝に、アパートに迎えに来て欲しいです。それとフィリピンでは、人の名前を呼ぶ時に、さんは、付けません。直弘さんの事、パパもしくは、直弘で良いですか?」との、内容だった。直弘は「了解」と言って、返信した。翌朝、彼は一佳を乗せて、小型ワンボックスカーでアパートに行った。アパートでMARIA(マリア)とDREAM(ドリーム)を乗せ、古民家に戻って来た。古民家では、キクとヨネと直子が、二人を出迎えた。キクとヨネは、MARIA(マリア)が来るので、今日は、公衆トイレの仕事を休んでいた。MARIA(マリア)は、古民家の大きさと、畑の広さに驚いていた。MARIA(マリア)が日本語で「初めまして、MARIA(マリア)です」と言うと、キクが流暢な英語で「ようこそ、いらっしゃいました」と言ったので、MARIA(マリア)は驚いていた。英語が出来ない直子とヨネは、終始、笑顔だけで対応した。DREAM(ドリーム)も「My Name DREAM」と言ったら、一佳が、頼りない英語で「My Name KAZUYOSHI」と、言った。一佳が、両手に、グレーの猫とイエローの猫を抱え、現れた。子猫のグレーとイエローとミックスは、既に、老衰で亡くなり、雌猫のミックスが生んだ二匹の猫は、二代目だった。二匹とも、既に、大人の猫で、名前をグレー2、イエロー2と、云った。一佳とDREAM(ドリーム)は、庭で、猫達を追い回した。そこに、鶏が現れた。鶏と猫と子供の、鬼ごっこが始まった。DREAM(ドリーム)の表情は、伸び伸びと、していた。DREAM(ドリーム)と一佳の、互いを呼び合う、二人の言葉は、兄妹の様だった。MARIA(マリア)は、嬉しかったと同時に、何時も、アパートと、弁当屋の休憩室に、閉じ籠っているDREAM(ドリーム)が、可哀相だった。直弘は、フィリピンの泰弘に電話を掛けた。泰弘と、電話が繋がった。MARIA(マリア)に換わった。「お久しぶりです」と、彼女が言った。電話の向こうで、懐かしい泰弘の声が、聞こえた「一昨日の深夜に、直弘から電話を貰って、ビックリしたよ。貴方が居なくなって、唄が聴けなく成り、沈んでいたよ。今度、日本に帰ったら、貴方の唄を、タップリ聴かせて下さい」と、泰弘が言った。「分かりました。帰国を、お待ちしています」と言って、MARIA(マリア)は電話を直子に渡した。泰弘と直子の沈黙の電話が続いた。昼食時間になった。子供達が遊び疲れて、食堂に上がってきた。料理は、直子自慢の田舎料理だった。テークアウトの弁当ばかり食べているMARIA(マリア)は、久しぶりの
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