第45話
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威の無いところでは政治はかくも容易く弱体化する……それは歴史が証明しているでしょう。」
「そ、それは……」
オズボーン宰相の意見を聞き、言いよどんだ。
「ほう?それは平民だったリウイ陛下が反乱によって建国し、国を繁栄させた我が国を遠回しに侮辱しているのか?」
「フフ、だとしたら身の程しらずにも程がありますね。たかが一国の宰相”如き”が広大なレスペレント地方を治め、”ゼムリア大陸真の覇者”と称される我が国を侮辱するなんて………」
するとリフィア皇女は興味深そうな表情をして尋ね、レン皇女は上品に笑った後不敵な笑みを浮かべてオズボーン宰相に尋ね
「これは失礼を……どうやら私の情報不足だったようです。決してそのような事を思った事もありませんので、どうかここは寛大な御心を……」
尋ねられたオズボーン宰相は静かな笑みを浮かべて言い
「フン、安心しろ。その程度の些細な事で不快にはならん。」
「そうですね。”百日戦役”を起こしたエレボニア自身から心が狭く、思慮に欠けているように思われるのは心外です。」
オズボーン宰相の言葉を聞いたリフィア皇女は鼻を鳴らした後答え、リフィア皇女に続くようにレン皇女は不敵な笑みを浮かべて言い
「これは中々お厳しい………」
レン皇女の言葉を聞いたオズボーン宰相は苦笑しながら答え
「……その件については今でもエレボニアでは後悔している。リベールには本当に申し訳ない事をした。」
「……いえ。どうかお気になさらないで下さい。」
オリヴァルト皇子は目を伏せて呟き、クローディア姫は静かな表情で答えた。
「ふむ、我が国には君主はおりませんが、栄誉ある共和国憲章があります。これは、百年前の革命の時、様々な勢力と民族が集まって作り上げた奇跡的なものでしてな。それを頼りに、我が国の政治はたとえ腐敗しても誇りを失わずに存続できたと言えるでしょう。」
「……お言葉ですが、我々にも誇りある自治州法が存在します。歴史的経緯から、様々な不備が発生しているのも確かですが……それでも少しずつですが改善できているのも確かです。」
そしてロックスミス大統領の言葉にマクダエル議長は答え
「……弁護士。ここ10年で行われた自治州法の追加・改正項目はどの程度かな?」
「そ、そうですな。詳しい資料はありませんが。およそ50というところでしょうか。」
マクダエル議長の話を聞いた後尋ねたオズボーン宰相の質問を聞いたイアンは戸惑いながら答えた。
「10年でたった50!それはいささか驚きですな!1年にわずか5つですか!」
するとその時ロックスミス大統領は驚きの表情で声を上げ
「いえ、ここ数年では増加の傾向にあります。去年は確か、12の項目が追加・改
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