第44話
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炎が小さな炎を必ず飲みこむとは限らないでしょう。かつてエレボニアの侵攻を退けたリベールのように……!」
一方ロイドはオズボーン宰相から視線を外して呟いた後真剣な表情でオズボーン宰相を睨んで言った!
「あ……」
「12年前の『百日戦役』か……」
「確かに当初はエレボニアの圧勝と言われていたけど、実際は制圧する事はできず、逆に領地を削り取られたからな……」
ロイドの言葉を聞いたエリィは明るい表情をし、ワジは静かな笑みを浮かべ、リィンは口元に笑みを浮かべて言った。
「フフ、その通り。意志には『強さ』が問われる。リベールの小さくも強き意志が帝国の大きくも乱れた意志に見事打ち克ったということだ。それは確かにクロスベルにとって一つの教訓と言えるだろう。―――果たしてクロスベルの民にリベールの民ほどの誇りと強さが備わっているかは知らぬが。」
「……!」
「……………………」
そして不敵な笑みを浮かべて言ったオズボーン宰相の言葉を聞いたロイドは表情を厳しくし、エリィは複雑そうな表情で黙り込み
「そ、備わっています!以前ならともかく今はヴァイスハイト局長やギュランドロス司令達がいるのですから!」
ノエルは必死の様子で答えた。
「――――”六銃士”達か。フフ、確かに彼らには人を惹きつける力、強き意志の両方が備わっている。……かつて帝国を退けた”剣聖”カシウス・ブライトのようにな。――――しかし果たして彼らは本当にクロスベルを守る為に存在しているのかどうか疑問だが?」
ノエルの言葉を聞いたオズボーン宰相は口元に笑みを浮かべた後不敵な笑みを浮かべて尋ね
「……そ、それは……」
オズボーン宰相の疑問を聞いたノエルは言いよどみ
「これはあくまで私の予想だが、彼らはいずれ2大国から反逆し、逆に呑みこむつもりでいると思っているがね。」
「……………!」
「……………………」
(………確かにヴァイスさん達なら本当にやりかねないんですよね……かつても他国を制圧して、自国を繁栄させたと”影の国”でセレストさんが教えてくれましたし……しかもヴァイスさんの話だと、ギュランドロス司令達はヴァイスさんの故郷を奪い取る為に何度も戦争を仕掛け、ヴァイスさん達の国と戦い続けたそうですからね………そんな2人が揃い、互いがクロスベルの防衛、軍備のトップに立ち、さらにリウイ陛下までも力を貸してくれるかもしれない状況となった今、本当に戦争を引き起こす可能性が出てきているんですよね…………)
(……まあ局長やオッサン、2人とも野心を隠さない上、警備隊の連中には戦争が起こった時かのような戦闘訓練をしているしな…………)
不敵な笑みを浮かべて言ったオズボーン宰相の言葉を聞いたロイドは真剣な表情になり
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