一話 繰り返す四日間
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のまま寝ちまったて訳ね。
いやー。太陽の適度な日差しに心地よい風、絶好の昼寝日よりだったわけですよ。
睡魔に負けて寝ちまった。
「あれ、ラムの奴は?」
確か、俺の隣で先に寝ちまってたような。
「姉様なら先程、屋敷に戻られていましたよ」
「アイツ、俺を起こさずに先に戻ったのかよ……起こしてくれればいいのに」
「きっと……起こせなかったんだと思いますよ」
「え?」
「なんでもありません、スバル君も戻りましょう」
なんだろう……。
うむ、まぁ、なんだ。
俺の手を引っ張るレム、流される様に俺は歩き。
俺はレムの手を握った。
するとレムは笑顔でコチラを見つめてきた。
────あぁー。これは風邪かもな。
顔が熱い……そう、多分この症状は風邪だ。
俺はそう決めつけ、レムと一緒に屋敷に戻った。
繰り返す、やり直す、覆す。
とある魔道書にはこう記されている。
遥か昔、魔女が魔女と呼ばれる前の事。とある魔女は自身の体内に現在の時間を複製し、時間を遡る魔法を研究していた。
体内に現在の時間を複製とは。
その名の通り、術者が体験、体感している時間の複製である。
これが可能と成れば好きな時に、好きな過去の時間を行き来できる。
魔女は時間を研究し、魔法の完成に全てを注いだ。
だが、それは失敗に終わってしまう。
どうしても好きな時間に戻れないのだ。
それさえ無ければ魔女の長年の夢も成就したのに……。
魔女は自身に絶望し、燃える大地に身を投げ、今でも燃える大地の奥底で自身の無能さを嘆いているとされている。
1つ言える事は。
この魔道書に記されている魔女は天才である事。
魔女の中でも禁忌とされている時間渡りを可能にした魔女。
その名を────色彩の魔女。
彼女に名前はない。あるのは存在していた存在を記されていた記録のみ。
彼女を知る者は居ない。
故に、彼女の存在は大きい。
歴史の闇に消された?
元々、そんな魔女は存在せず、空想上の存在だった?
どちらもありえる話だ。
だが、もし……色彩の魔女は時渡りの魔法を完成させていたら?
好きな過去の時間を行き来し、今でも生きる屍として時間を遡っていたならば?
────色彩の魔女。
存在は不確かで存在するのかすら分かっていない最悪の魔女。
七つの大罪と同等の力を有するとされる彼女は過去を遡り、知識を貪る。
色彩を拘り、全ての物に色を与えたとされる色彩の魔女。時間を遡り、知識を貪り続ける色彩の魔女。
色彩の魔女は複数の伝説を体験し、全ての伝説を目撃した歴史の体験者とされる色彩の魔女。
色を彩る
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