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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第237話 ボスを倒したいT
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、皆は気にする様子も無く――ただただ 唖然としていた。
「ん?」
リュウキとしては、そこまで驚く理由がよく判らなかった――のは、仕方ないとして、大体察するのは、リュウキ以外の他のメンバー。ユウキの強さやランの強さを知っているアスナとレイナ、つまり、仲間達はより知っている筈なのだ。それも、リーダーが。
そんなランが負けた――と言う衝撃は、云わば 自分達で言う『キリトが負けた』に匹敵する衝撃だろう、と言う事は想像できる。
だからこそ、仕様がないかな? と判断して ただただ アスナもレイナも苦笑いをするだけだった。
その後は、ランが苦笑いをしながら、驚き、固まってしまっている皆にしっかりと説明をした。時間を要したものの、何とか落ち着いた空気に戻る。……ひそひそ話が中々無くならなかったが。
リュウキ自身もランの説明を訊いて、漸く 察した様だった。
説明にたっぷりと時間を要した後に――。
「こほんっ。改めて、お願いがあるんです」
軽く咳払いをした後に、ランとユウキは並んで立った。
そして、ユウキが胸元に手を充てて……。
「ボク達に――、ボク達に力を貸してください!」
その言葉が響いたと同時に、場の緊張感が増した。
返答を待っている間もずっと――。
「力――? 貸す??」
「え……? それ、ほんとに、……必要……なのかな……?」
「………」
3人、特にアスナとレイナの頭に《?》が浮かんだのが殆どだった。
単純に、お金やアイテム、スキル上昇ポイント目的の狩り等の手伝い、と言う事は無いだろう事は判る。だが、どんな理由があるにしろ、レイナの言う様に、『必要なのか?』と思ってしまうのは当然だ。ランやユウキの力量、そして 実際に見た訳ではないが、感じ取る事が出来る他のメンバーの力量。ここまでの豪勢なメンバーが揃えば、如何にアスナやレイナ、更にはリュウキが加わって、そんな事……必要あるのか? と。
だが、その疑問も直ぐに解消されることになる。
「その、ボク達……笑われるかもしれないんだけど……、この層のボスモンスターを倒したいんだ」
「………ん」
ランも神妙な顔つきだった。
ここで、ちゃんと確認しなければならない事があるだろう。
「え? ボスって……、ほら、時間湧きのネームドモブ、フィールドとかで出てくるモンスターじゃなくって?」
「ううん、違うよ」
「―――えーっと、と言う事は、この層の……、って事だから、あの代表的な……迷宮区の一番奥にいる?」
「はい。そうです」
アスナやレイナが確認をした所――、想定外と言う訳じゃない。……薄々感づいていた。
このメンバーが揃っていても、それでも力
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