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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第237話 ボスを倒したいT
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ウキは 漸く気付いた様だ。
ランが、ここまでネタバレしてくれたおかげで、他のメンバーも大体判った様で、ため息を吐いたり、苦笑いをしたり、と 先ほどの様なずっこけモードにはならないだろう。
「ほんとだ。ボク、まだなーーんにも説明してなかった!」
「はぁ……」
「でも、ユウキもそうだけど、ランだって、うっかり屋だよねー」
ここで、ジュンに図星を刺されてしまうラン。
しまった! と言う表情を見せつつも、ランは気を取り直して 3人の方に向いた。
「改めて自己紹介をします。私はラン。一応、このギルド、スリーピングナイツのリーダーをしています」
「ああっ!! 姉ちゃんずるいっ! ボク、ユウキだよーー。ギルドのサブリーダー! 影のリーダーっ!」
先を越されてしまったユウキは、ぴょんぴょんっ! と跳ねながら、手を挙げて自己紹介をする。そんなやり取りを見て、微笑ましく思わない訳は無く、アスナもレイナも、口元に手を充てて、笑っていた。
ただ――リュウキだけは、少し別だ。
これまでのやり取り――ちょっとした仕草から、言葉、感情の機微――、全てを 視て……、強く印象に残った物があったのだ。
「(皆の
動きにまったく違和感がない
(
・・・・・・・・・・・・・
)
――。現実とほぼ同等に、この世界の……VR空間の
仮想体
(
アバター
)
を動かしている、な。全てが滑らか。……鮮やか、とすら言える。―――つまり)」
リュウキは、確信した。
先の戦いでも十分に判った事であるが、改めて。
それは、自分自身にも通じる所は勿論あるから、尚更判る。
リュウキ自身が、現実世界とは、離れた部分で生活をし続け、積み重ね続けた為に、持ちえた感覚があった。(……そのせい? で 現実でのやり取りや感情の機微の成長が遅れてしまってた、と言う難点はあった物の、大分克服出来ているから、よしとする)
この目の前の人達も……ある意味では、
同じ
(
・・
)
。
「(……間違いない、な。《フルダイブ慣れ》している。―――つまり、全員が凄まじい、と言える程の力量の持ち主。……手練れだ)」
リュウキは、そこまで考え終えたのと同時に、軽く息を吸い……1秒程止めた後に、ゆっくりと吐いた。
「ん? リュウキくん?」
直ぐ隣にいたからか、レイナもリュウキのため息に気づいた様で、その横顔を見た。
そして、何処か、嬉しそうな表情をしている事に気付く。
「―――やはり、世界は広い」
ぽつりとリュウキは呟いていた。
その言葉はレイナにも届く。――凡そ、同じ事を考えていたんだろう、とレイナは思い、軽く微笑んだ。
絶剣、剣聖と称される2人と戦ったのだから、レイナは勿論、アスナも印象は得ている。このギ
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