Side Story
少女怪盗と仮面の神父 23
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眼差しは激しい怒りと殺意を湛えていた。初めて会った時の妖艶さや子供っぽい印象は、今の彼女の何処にも無い。
(炎だ。灼熱の……炎)
矛先はミートリッテではないのに、目を合わせたら焼き殺されそうだ。月の下で凛と佇む彼女の姿に怖気を震う。
体の竦みが伝わったのか、アーレストが両肩をしっかり抱えて「大丈夫ですよ」と耳打ちしてくる。
「でしたら、私が周囲の方々を導きましょう。自らの器量を他人に預けて良しとはしたくないですが……私自身も周囲の方々を測る一役と望まれ、相応の有り様を求められるのでしょうから。相乗作用でより良い生き方を得られれば、互いに重畳というもの」
「ふふ。人類皆友達論? 素敵な理想をお持ちだこと。けど残念。アタシはもう、幻想を信じてないのよ!」
銀の刃が閃き、線を引いてイオーネへ突進する。
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