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STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#19
戦慄の暗殺者X 〜Heat Capacity〜
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「くらえええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!! フレイムヘイズ!! 炎髪灼眼ッッ!!」
 その “流式” の魔名が、耽美的な口唇から高々とシャナに向けて宣告される。
 魔焔鏖殺。寂滅の煉劾。
「簒奪」の流式(ムーヴ)。 
邪 裂 爆 霊 傀 儡 殺(スレイヴィング・エクス・マリオネーション)ッッッッ!!!!』
流式者名−“狩人” フリアグネ
破壊力−A(燐子の数により無限に増大) スピード−A 
射程距離−A(燐子の数により無限に増大) 持続力−A(燐子の数により無限に増大)
精密動作性−A 成長性−A(燐子の数により無限に増大)



「さああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!! 弾ッッッけろォォォォォォォォッッ!!
アアアァァァ――――――ハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」
 狂ったように嗤いその全身から纏っている長衣よりも白い
存在のオーラを立ち昇らせながら、フリアグネの右手に握られたハンドベルが
緩やかに空間を流れ、そして清らかな音色がを奏でられる。
 その音に同 調(シンクロ)して、まとわりついた残骸と抱きついて拘束する
武装燐子全てがその身を歪ませて凝縮し始めた。
「むうぅッッ!! イカンッッ!!」
 瞬間、胸元のアラストールが深紅に発光する。
 その時、シャナは、眼前に迫る破滅よりもまるで別の事を考えていた。
 たったいまフリアグネが言い放った、たった一つ言葉を。



“弾けろ”
 確か、自分が言った、言葉だ。
 いつ、だったか?
 そう、だ。
 アノ時、だ。
 アノ時、自分が、言った、言葉、だ。
『誰』、に?
 そして、「その後」、どう、なった?
 脳裏に、一人の男の姿が浮かぶ。
 黄金に輝く、この世の、何よりも、ドス黒い、闇黒の、瞳。
 そして。
 そし、て……
「ジョ……」
 その言葉が口唇から紡ぎ出される前に、シャナの視界が白く染まった。




 ヴァッッッッグオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォ
ォォォォォォォォ――――――――――――――――ッッッッッッッ!!!!!!!





 鼓膜を劈くような、大爆裂音。
 巻き起こった真空波の影響で校舎の窓ガラスが全階まとめて砕け散る。
 そして給水塔の上で静かに佇む殺戮の “狩人” フリアグネの眼前で、
爆破炎蒸する巨大な垂直ドーム状の火柱。
 激しく渦巻く白い爆炎の中心部に浮かび上がる少女のシルエット。 
 スパークする爆炎光に全身を白く染められながら。
REQUIEM……FINALE(討 滅 完 了)……」
 主譲りの、悪の華のように危険な微笑みを浮かべた口唇を、
フリアグネは長衣で覆いながら呟いた。







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