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STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#19
戦慄の暗殺者X 〜Heat Capacity〜
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ナと共に大きく上空へと弾き飛ばされ、
天井の板をその身で深々と打ち砕き更に内部に組み込まれていた鉄筋に
背からブチ当たってようやくその軌道を変え、
斜めに急速落下しながら焼けたリノリウムの上へ大の字で叩きつけられた。
「がはぁッッ!!」
 全身を劈くほどの落下衝撃。
 気が緩んでいた時に到来したまさかの惨劇に、
さしもの承太郎からも苦悶の叫びが生温い鮮血と共に吐き出される。
「ぐっ……うぅ……な……何……だ……?
今の…… 「爆弾」 みてぇな……モノ凄ぇ 『能力』 は……ッ!」
 血の伝う側頭部を右手で押さえ、グラつく視界を精神で強引に繋ぎ直しながら、
承太郎はよろよろと身を起こす。
 その表情は不意打ちを喰った事に対する己への戒めと、
愛用の学ランがボロボロにされた事に対する両方の怒りで歪んでいた。
(クソッタレが……ッ! アバラが何本かイッちまったかもしれねぇ……!
オマケに大事な制服までズタボロにしてくれやがって……ッ!
やってくれたな……! “ご主人様” よ……ッッ!!)
 その彼の周囲は、先刻の大爆発現象の爪痕である白い炎があちこちで燃え上がり、
通常の物理法則を無視して至る処に類焼していた。
(マリアンヌの仕業じゃあねぇ。
もしこんな芸当が出来るンならさっきとっくに使っていた筈だ。
コレがそのご主人様とか抜かす紅世の徒
“フリアグネ” とかいうヤツの真の 『能力』 か?
確かに花京院のスタンド能力 『エメラルド・スプラッシュ』
と較べてもまるで引けを取らねぇ、恐ッそろしい能力だぜ)
 心の中で能力の解析を終えた承太郎は、裂傷によって口内に溜まった血を吐き捨てる。
 ビシャッッ!! と白い光で染められた廊下が無頼の貴公子の鮮血で染まった。
「ッッマリアンヌ!?」
 承太郎は咄嗟に自分の右手へ視線を送った。
 先刻、しっかりとその手に握っていたはずのフェルト人形が、
いつのまにかなくなっていた。
 突然の爆発で想わず離してしまったのだろうか?
 [“だとしたら” アノ白炎が渦巻く焦熱地獄の中に放り出してしまった事になる。
「……ッ!」
 寒気に似た体感が、承太郎の背に走った。
「クッ……! マズったか……! 命まで取る気はなかったんだがな……
しかし……いくら敵とはいえその相手を味方もろとも 「始末」 しようなんざぁ
全くとんでもねぇ下衆(ゲス)ヤローだな……! そのフリアグネとかいうヤローはよ……ッ!」
 敵とはいえ、正々堂々勝負を挑んできたマリアンヌの、
その悲劇的な最後に承太郎は苦々しく口元を軋らせる。 
「仇は取ってやるぜ。マリアンヌ……!」
 そう強く心に誓い、胸の前で強く拳を握った承太郎の前方から
唐突に聞き慣れた声が返ってきた。
「私のご主人様を悪
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