第二十四話
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の隣にいた筈のレオノーラがなぜかその上層部の爺の傍にいて首元に自身の契約精霊の精霊魔装を展開しているんだから。
そして、それに誰も気づけなかった。
「っ、う、嘘!?」
「僕らが……気づけなかった……」
セラフォルーさんとあれはファルビウムさんか。彼らが驚いている。例外はサーゼクスさんとアジュカさんだけか。それ以外は若手悪魔である他の人たちもその眷属悪魔達も例外なく驚いている。
「あまり状況は把握できてはいませんが……先ほどのイッセーの言葉から察するに……そのソーナという方の夢を侮辱したんですね?」
「そ、それの何が悪い!あんな荒唐無稽な夢、実現できる筈がない!!」
と、爺は声高々にそう言うが
「そんなの、貴方が決める事ではないですし。それに出来ないと決めつけていいものではないでしょう、夢は」
レオノーラはそれを一蹴する。なぜならば、彼女は知っているから。夢が持つ力を。
「夢を実現させようと人は努力する。その夢が大きければ大きい程。もちろん挫折してしまえば、そこで終わりです。ですが……夢を掲げる事を笑う権利は誰にもありませんよ?」
そのレオノーラの言葉には重さが感じられた。
まあ、それも仕方ないだろう。彼女には大きな夢がある。
それは荒唐無稽と言ってもいいもの。彼女の夢?????????それは、ドラクニア竜公国を、元素精霊界最大の国家にする事。
もちろん、それにはフィアナが王女をしているオルデシア帝国、他にもアルファス教国、神聖ルギア王国、ロッソベル公国やクイナ帝国を抑えての最大国家な訳だからどれだけの苦難の道かはよくわかるだろう。
それでも、彼女はそれに向かって日々邁進している。まあ、そのついでに俺の処に来て模擬戦という名の実戦をしていくのは止めてほしいが。
「む、無関係の人間がでしゃばるな!!」
「ま、それもそうですね。それに私は……休暇でこちらに来たので」
そう言ってまた、レオノーラはジャンプして俺の所までやってくると…………俺の腕に腕を絡ませてきた。
「「「「「「「「なっ!?」」」」」」」」
「お、おい、レオノーラ!?」
そんな風にしたらお前のその……む、胸が当たるんだがっ!?
こうして、なぜか波乱に満ちた会合が終わりを告げた。
にしても、最後の最後にサーゼクスさんがこんな事を言ってきた。
「ソーナ、リアス。レーティングゲームをしてみないかい?そして勝った方には……イッセー君達元素精霊界の者達とゲームをしてもらいたい」
…………あの、無茶言ってるってわかってます、サーゼクスさん?
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