第30話
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たシャーリィは笑顔でとんでもない事を言い
「フフ……気持ちはわかるが止めとけ。いずれあのビルにも役立ってもらうつもりだからな。」
シグムントは口元に笑みを浮かべて言った。
「むー、残念。まあいいや、街の方をブラついてくるね?あのビルのせいですごく賑わってるみたいだし♪」
「ああ、行ってくるがいい。」
そしてシグムントの返事を聞いたシャーリィは身軽な動作で建物から降りて行った。
「はは……さすがお嬢だぜ。よっぽどあのビルが気にいったんスかね?」
その様子を見ていた”赤い星座”の部隊長の一人、ザックスは感心しながら呟き
「フフ、それもあるだろう。だがそれよりも―――血の予感に酔ってるんだろうさ。」
ザックスの言葉にシグムントは答えた後不敵な笑みを浮かべた。
「……!」
「……なるほど。シャーリィ様らしいかと。」
シグムントの言葉を聞いたザックスは目を見開いてシグムントを見つめ、傍に居たガレスは納得した様子でシグムントを見つめて言い
「クク……さすがは俺の娘。どうやら明日はたっぷりと愉しませてやれそうだ。」
シグムントは口元に笑みを浮かべた後、不敵な笑みを浮かべてオルキスタワーを見つめていた。
「かくして運命の塔は顕れ、数多の因縁を巻き込みながら螺旋を描いてゆく―――フフ、ブルブランがいかにも好きそうな場面だな。まあこれだけのイベント、彼なら勝手に見に来てそうだけど。」
一方その頃片腕の少年は端末の画面にオルキスタワーを映しながら端末を操作していた。
「おっと、来た来た。」
そして少年が呟くと端末の画面に何かの図面が出てきた。
「ウフフ……あとは”彼ら”に渡すだけか。それじゃあ、せっかくだからお愉しみの準備もしとこうかな♪」
それを見た少年は嬉しそう表情で言った。
「す、すごいわ……!」
「あのビル、IBCのテコ入れでやっと完成したんだっけ!?」
「まさかあんな綺麗なビルが建てられていたなんて……!」
「やっぱディーター市長はやる事がデカすぎるぜ!」
百貨店”タイムズ”の屋上でオルキスタワーを見つめていた市民達は興奮し
「す、すっげ――――ッ!なあなあアンリ!探検に行ってみようぜ、探検!」
リュウは興奮した後アンリに言い
「ま、また怒られるってば〜!まあ……気持ちはわからなくもないけど。」
アンリは溜息を吐いた後苦笑した。
「……ス、スゴイの……」
そしてリュウ達と同い年くらいの女の子は驚き
「た、確かに凄いビルだな……カルバードじゃ考えられないぞ!うーん、ウチがこの街にこだわるのもわかる気がする……」
東方風の服を着た男の子は驚いた後考え込ん
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