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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第27話
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”という。」

「そうだったんですか……」

「ロックスミス……共和国の大統領の名前ですね。」

アリオスの話を聞いたロイドは溜息を吐き、ノエルは考え込み

「大統領主導で、新たな情報機関が設立された話は聞きましたが……ちょ、ちょっと待ってください!”赤い星座”と”黒月”は以前抗争しているんですよね!?その2つに、二大国の諜報関係者がそれぞれ接触しているという事は……」

エリィは溜息を吐いた後ある事に気付いて表情を厳しくした。

「フフ、見事な対立構図が出来上がりつつあるというわけだ。」

「くっ……」

「ま、まさかクロスベルの地でエレボニアとカルバードの代理戦争を……!?」

そして静かな笑みを浮かべて言ったワジの言葉を聞いたロイドは唇を噛みしめ、ノエルは厳しい表情になった。

「当然、その可能性も考えられるわね。特に明日からの通商会議では。エレボニアからの宰相に皇子、カルバードからは大統領が来るわ。お互い機に乗じて、相手のトップを抹殺するつもりかもしれないけど……」

「だが、それにしてはお互い、接触を隠していないのは不自然だ。仮に”黒月”や”赤い星座”が動けばそうした背景が明るみに出て国際社会の非難を招き寄せるだろう。エレボニアにしてもカルバードにしてもそれだけのリスクを負うとは思えん。」

「う、うーん……」

「……確かに、短絡的な攻撃を仕掛ける状況ではありませんね。でも、それならどうして……?」

(裏組織を利用してまでやる事……ね…………元々二大国はクロスベルを手に入れる機会を狙っていたから、それに関する事だと思うのだけど……問題は通商会議で何のために裏組織を使うかね。)

ミシェルとアリオスの話を聞いてノエルとエリィは考え込んだが答えは出なく、ルファディエルも考え込んでいた。

「クソ、叔父貴ども、一体何を考えてやがるんだ……?」

「―――いずれにせよ、現在出来つつ構図には何らかの意味があるはずです。多分、俺達が手に入れていない”欠けたピース”があるはず……それを掴む必要がありそうですね。」

「あ……」

「フフ、なるほどね。」

「ウフフ、さすがロイド君。先回りされちゃったわね。」

「実は、我々も同じ見解でな。その”欠けたピース”についてはギルドの情報網を駆使して現在当たりを付けている最中だ。」

ロイドの言葉を聞いたエリィは明るい表情をし、ワジは口元に笑みを浮かべ、ミシェルは感心し、アリオスは口元に笑みを浮かべて言った。

「そうだったんですか…………」

「そんじゃ、何かわかったらこっちにも教えてくれんのか?」

「ええ、新たな事実が判明しだい、警察本部にも連絡するわ。」

「お前達の方でも何か掴んだら知らせてくれ。明日から
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