外伝〜タングラム門の警備隊演習の参加要請〜前篇
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その様子を見ていたエリィは呟いた後首を傾げ、エリィの言葉を聞いたエルファティシアは溜息を吐いて言った後口元に笑みを浮かべた。
「……おっと、これくらいにしておこう。今日は仕事でわざわざ来てもらったんだからな。」
「仕事というと……『演習への参加要請』だね?」
「ああ、その通りだ。今回の演習は、お前達特務支援課を叩き直すのが目的だ。俺の厳し〜い訓練をバッチリ受けていってもらうぞ。」
「へっ……警備隊じゃなく、俺達のためなんですか?」
ダグラスの話を聞いたロイドは意外そうな表情で尋ねた。
「ま、もちろん警備隊員にもいい経験になるだろうしな。なお、警察の上層部にはすでに話を通していてな。公式な合同訓練という名目だ。」
「なるほど……支援要請っていうよりは割とちゃんとした訓練みてえだな。」
「ハハ、まあそういうことだな。――――ただし、この訓練にはエルファティシア・ノウゲート。お前は参加できない事になっている。」
「え……」
「あら、どうしてかしら?」
ダグラスの説明を聞いたロイドは呆け、エルファティシアは意外そうな表情で尋ねた。
「お前の持つ力があまりにも強すぎる為だ。ギュランドロス司令やヴァイスハイト局長達からお前の強さを聞いたり、教団事件によるお前の活躍を報告書で見たが……お前がロイド達と共に戦っちまうとお前の魔術やアーツによって警備隊員達がほぼ一撃でやられちまう上治癒魔術なんか使われちゃ、一瞬で逆転されるからな。そのせいでロイド達を鍛え直す意味や警備隊を鍛える意味がなくなっちまうからな。それにお前の場合はロイド達と違って、既に”完成した”強さを持っている者だ。そんな奴が一緒になったら反則だろうが。」
「た、確かにエルファティシアさんの魔術やアーツの威力は凄いですものね……」
「実際、グノーシスで強化された警備隊員も一撃で戦闘不能にしていたしな……」
ダグラスの話を聞いたエリィやロイドは苦笑し
「か〜っ!エルファティシアちゃんだけズルすぎだろっ!」
「全く、羨ましいよ……僕と変わって欲しいくらいだ。」
「ワジ君は一番鍛えないと駄目な人でしょうが………」
「うふっ♪みんな若いんだから、頑張りなさい♪」
「お、俺達と大して変わらない容貌でそんな事を言われても、違和感しか感じないのですが……」
ランディとワジは溜息を吐き、ノエルは呆れた表情でワジを見つめ、エルファティシアは口元に笑みを浮かべて呟き、その言葉を聞いたリィンは冷や汗をかいて苦笑していた。
「こちらの準備はすでにできている。あとはお前達次第だが……」
「一度、装備や道具の確認をした方がいいかもしれないわね。クオーツの構成も見直した方がいいかも。」
ダグラスの確
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