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STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#17
戦慄の暗殺者V 〜Illuminati Cradle〜
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が討滅する価値があるというものよ……!! ”



「ケッ! 余計な御託を並べてんじゃあねーッ! 勝手な「通り名」まで付けやがって!
とっとと姿を現しやがれッ! もう “そこ” に居るのはバレてんだぜ!」



“フフフフフフフ……光栄に想いなさい……! 
アナタの為にとびきり高貴な真名を考えてあげたわ……!
ご主人様勝利の御為に、ね……ッ!”


 微かな笑みを含んだ声と共に、
静寂な廊下中央にいきなり白い炎が濁流のように渦巻いたかと思うと、
そこに人型のシルエットが浮かび上がった。
「……」
 余韻を残して余熱も残さず立ち消えた炎の向こう側。
 膝下まである砕いた紫水晶(アメジスト)(ちりば)めたかのような光沢の髪に、
パールグレーの瞳を携えた絶世の麗女が、
神秘的な雰囲気を纏わせながら左腕を腰に当てて立っていた。





【3】


   ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……ッッ!!




 突如目の前に姿を現した、中世芸術彫刻のような白銀比の躰と
腰に届く以上に長い艶やかな髪を併せ持つ幻想的な雰囲気の美女。
 否、躰は成熟しているが可憐な顔立ちをしているので
正確には 「美少女」 と呼んだ方が適切かもしれない。
 透き抜けるような白い肌、露わになった肩口と細い二の腕、
漆黒の、胸元が大きく開き右脚の部分に深いスリットの入った
サテンスカートのドレスに身を包み、
更にドレスとは正反対に純白な、天使の羽衣を想わせる長 衣(ストール)を纏っている。
 足下は踵の高い 「十 字 弓(クロスボウ)」 の刻印が入った
ヒールリング付きのミュールを(しゅく)と履いていた。 
 白い封絶の逆光に反照されたその 「月下美人」 と呼んでも差し支えない
艶麗なるその姿。
 見る者が見ればきっと彼女をこう評したであろう、
【闇夜ノ花嫁】 と。
「……」
 承太郎は警戒と緊張とを崩さずぬまま、その幻想的な雰囲気を醸し出す
美少女を見つめ状況分析を測る。
 そして同時に纏っている純白の長 衣(ストール)が放つ神秘的な煌めきに、
全世界波紋戦士直属の長である曾祖母(そうそぼ) 『エリザベス』 の
その妖艶且つ威風溢るる姿を想い起こした。
 目の前の少女は、曾祖母に比べて妖しさと勇ましさこそ薄れるものの、
その様装は彼女の戦闘体系に酷似していた。
(更に付け加えるのなら、その全身に纏った清純な気は
成長し女性として完成されたエリザベスにはないモノである)
 比較対象である曾祖母も、 『波紋』 の鍛錬時には似たような色彩を放つ
首 帯(マフラー)を身に纏っ
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