第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#17
戦慄の暗殺者V 〜Illuminati Cradle〜
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ラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァァ!!!!」
自らの起こした拳風によって周囲の空気を円環状に攪拌しながら、
同時に捲き上がった旋風と共に中空へと舞い上がり承太郎の前方右斜め、
1,5mの位置へと着地したスタンド、スタープラチナ。
その交差された剛腕の先端、引き絞られた指の隙間には
それぞれ同数のカードが一枚の誤差も無く挟み込まれていた。
タネも仕掛けもない、勇壮なる『スタンド使い』
空条 承太郎の、神業的な「幽 波 紋 魔 術」
スタンド本体の攻撃力と瞬速力、精密動作性。
そして何よりもソレを操る宿主の適切な状況判断力とソレに
対応できる技術力、加えて鋭敏な知能と強靭な精神力とが
それぞれ融合して初めて繰り出す事が可能な戦巧技。
燐纏昇流。裂空の嵐撃。
流星の流法。
『流 星 群 漣 綸』
流法者名−空条 承太郎
破壊力−B スピード−A 射程距離−C(最大半径3メートル)
持続力−D 精密動作性−A 成長性−B
「オッッッッッラァァァァァッッ!!」
刃よりもキレのある咆哮と共に今度はスタープラチナがそう叫び
交差した両腕を止まらない動作で払い合わせる。
先端のエッジが薄刃のように研がれた殺人カードの束は、
自身の切れ味で互いを刻み、シュレッダーにかけられた薄紙同様に
線切りとなってリノリウムの床に力無く舞い落ちた。
「フン、こんな子供騙しでこの空条 承太郎を仕留めようなんざ、
随分と虫のイイ話だぜ」
承太郎は足下で動かなくなったカードの残骸を
ドイツ製の革靴で乱暴に蹴り払う。
そし、て。
「出てきやがれッッ!! “いる” のは解ってんだぜッッ!!」
そう叫んで誰もいない空間へ向かい、
逆水平に構えた指先を差し示した。
“流石……ね……! 『星の白金』 ……空条 承太郎……ッ!”
開けた視界の中、誰も居ない筈の空間に若い女の声が木霊した。
日本人離れした長身を持つ彼には通常あり得ない位置 “頭上” から。
“いいえ……! 我が主の名誉の為に……! こう呼ばせてもらうわ……!
『星 躔 琉 撃 の 殲 滅 者』 ……ッッ!!”
仰々しい言い回しに、承太郎は小さく舌打ちする。
“ご主人様御自慢の「宝具」……
『レギュラー・シャープ』 をいとも簡単に封殺するなんて……ッ!
それでこそ私自身
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