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STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#17
戦慄の暗殺者V 〜Illuminati Cradle〜
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と浮かび上がってシャナを取り囲み、
頽廃のマリオネット達が一波を遥かに超える数で召喚される。
「!」
 シャナは表情を引き締め、先刻同様壮烈な鬨の声を挙げる。
「何かと想えば性懲りも無くまた燐子の召喚ッ!?
この私に同じ 「手」 を二度使う時点で既に凡策よッッ!!」
 凛々しく叫び、シャナは右手を素早く黒衣の内側に押し込む。
 そこから握られて出てきたのは(くだん)の妖魔刀、
少女の名の銘でもある戦慄の美を流す大太刀、
贄 殿 遮 那(にえとののしゃな)ッッ!!”
「生憎だけど、どんな強力な防御障壁を展開してもこの私には通用しない!!
編み込んだ己の自在法を 「増幅」 させッ! 
同時に触れた全ての自在法を虚無へと還す!!
この “贄殿遮那” の前ではねッッ!!」
 そう叫んで掴んだ大太刀を鋭く薙ぎ払う。
 己の迷いを、全て断ち切るかのように。
 大気の割かれる痛烈な斬切音と共に、
巻き起こった気流が黒衣の裾が揺らした。
「それに “第二楽章” なんかじゃないッッ!!
これが “最終楽章” !! 『DEAD END(討 滅)』 よッッ!!」
 そうフリアグネへ宣告すると同時に、
シャナは炎髪の撒く火の粉を足裏に集束して爆散させ
石版を踏み砕きながら前方右斜めの武装燐子の群に挑みかかった。
 その胸元で突風に揺れるアラストールは、
心に浮かんだ一抹の異和感を拭いきれず長考していた。
(むう……先刻、この子の焔儀から彼奴の身を護ったのは果たして
本当に “自在法” だったのか? ソレにしては「自在式」の執り方が
少々乱雑な(フシ)が在ったが……)
「でやああああああああああぁぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!!」
 アラストールの懸念をよそに、シャナは燃え上がる鬨の咆吼をあげながら
黒衣を翻して武装燐子の群に突貫した。





【2】

 承太郎は階段を5段抜かしで疾風のように素早く二階へと駆け上がると、
素早く軸足をターンさせ屋上へと繋がる中央階段の方向に向かって駆けだした。
 今昇ってきた階段で3階まではいけるが屋上まではいけない。
 マキシコートのように裾の長いSPW財団系列のブランド
“CRUSADE” 特製オーダーメイドの学ランが風圧で舞い上がり
襟元から垂れ下がった鎖が澄んだ音を立てる。
 体温上昇の発汗により蠱惑的な麝香が一際高く空間を靡いた。 
 今、その永き血統が司る気高きライトグリーンの瞳には、明らかに焦燥の色が在った。
 彼自身自覚のない、まだその理由さえも形になっていない
焦り、戸惑い、そして苛立ち。
 深夜の繁華街でゴロツキ共と刃傷沙汰になった時、
冷や汗一つかかなかった承太郎らしくない焦り方だった。 
 鍛え抜かれた長い健脚で非
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