第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜日常と、崩壊の故郷〜
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顔に眼鏡は掛けられておらず、フレームを掴んで指でクルクルと回されている。
「そう、レイジングハートとバルディッシュはもう大丈夫だよ。それから、二人には新しい機能を搭載したの」
「新しい・・・力?」
「そう、この子たちには「カートリッジシステム」が新しく搭載されているんだ」
「それって、あのシグナム達と同じ・・・」
「うん。主人の想いとか、信頼にこたえられなかったのが、よっぽど堪えたんだね・・・悔しかったんだよ」
「レイジングハート・・・・」
「バルディッシュ・・・・」
「ほうほう、それでそれに対抗するために彼ら自ら搭載してくれと頼んだの?」
《はい。私のマスターの敵わない相手ではなかったです》
《すべて我らの力不足ゆえに。だからこそ我々が主に見合う性能を持たなくては、と》
「やるなぁ・・・お前ら、十分に騎士だよ。主人に仕え、忠義を尽くすってな」
《《ありがとうございます》》
「じゃあ次からはなのはたちも戦闘に?確かなのはのリンカーコアは・・・」
「もう大丈夫!!」
「うん。それだったら出てもらう事になるかもしれない。で、それに関する注意点があるの」
「「はい」」
「まずは二機とも共通の事項ね。それぞれに三つのモードが搭載されてるんだけど・・・・」
エイミィが説明する。
レイジングハートにはアクセル、バスター、エクセリオンモードが、
バルディッシュにはアサルト、ハーケン、ザンバーモードが搭載された。
どれも強力なモードだが、カードリッジシステム自体がまだあまり出回っておらず、普通は繊細なインテリジェントデバイスのレイジングハートやバルディッシュに着けるものではないらしい。
だから最初の二つのモードは大丈夫でも、最後の一つ、フルドライブと呼ばれるエクセリオンとザンバーはなるべく使わないこと。
特にレイジングハートはフレーム強化がしっかりとするまで、絶対に使用禁止なのだそうだ。
「それで、新しく生まれ変わった二人の名前は、「レイジングハート・エクセリオン」と「バルディッシュ・アサルト」だよ!!」
《私たちとしては今まで通りで構いませんが》
「まあ、正式名称はこうだ、って覚えときゃいいだろ?よかったな。これで勝てる見込みが出てきたな」
「でも、まだこの形のデバイスは普及されてないから何が起こるか・・・」
エイミィの心配そうな声に蒔風が返す。
「大丈夫ですよ。彼女たちなら、使いこなすはずですよ」
「う〜〜ん・・・無茶苦茶やって無理やり慣らすとかしそうで怖いなぁ・・・」
「・・・否定できない」
そうして夜が更けていく。
戦闘準備は整った。
これからが本番だ。
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