第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜日常と、崩壊の故郷〜
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ら出た。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「帰るか・・・」
「うちも帰るわ・・・」
そう言って車椅子を押し始めるはやて。
キイキイという音だけが鳴る。
「・・・・なあ」
「なんだい?」
はやてが蒔風に声をかけた。
「足の事とか、聞かへんの?」
「特にはなぁ・・・そこを気にするわけでもないし・・・あ、疲れたら言ってくれ。押すよ」
「うん・・・じゃあ頼むわ」
そう言って、蒔風が車椅子を押す。
「うちの足な、原因不明の病気で、動かへんのや」
「原因不明?」
「あ、でも病院の先生とか一生懸命やし、いつかは絶対に治るって信じとるし!!」
そういうはやての足を、蒔風が見つめた。
(何かが足に停滞してそれが麻痺の原因になってる?・・・・その何かってのはわからないけど・・・・)
「どうしたん?」
「いや、なんでも」
そう言って交差点に差し掛かったはやてと蒔風。
「俺ん家こっち」
「うちはこっちや」
そう言って逆方向を指さす二人。
それに二人が同時に噴き出し、苦笑した。
「あははは!じゃあ、ここでお別れやな」
「だな。その脚、少しいいか?」
「ん?」
そう言って蒔風が右手に力を借りる。
そしてはやての足に触れると、バキンと音がして何かが砕けた。
「あれ?」
「あれ?」
二人同時にそう言って、はやてが口を開く。
「少し軽うなった気がする・・・ありがとな!!」
「あ、ああ・・・・(溜まってた「なにか」は消せたけど、大元が消せねえ・・・あれじゃまた溜まるだけだ・・・)」
それから少しだけ話して、お互いに手を振って家路に着く。
そこから少しだけ離れ、はやてに声をかける人物が。
「はやて!!」
「あ、みんな!!どうしたん?」
「いえ、今から一緒に家に帰るところです」
「車椅子、押しますね」
「ありがとな、シャマル」
「はやてー。今日の晩御飯はー?」
「ヴィータはくいしん坊やなァ。きょうはなぁ・・・・」
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フェイト宅
なのはは今日もここによってきている。
だか今日はエイミィに呼ばれていたのだ。
「はい、なのはちゃん、フェイトちゃん」
そう言ってエイミィが差し出したのは修復の終わったレイジングハートとバルディッシュだ。
「レイジングハート!」
「バルディッシュ!」
「直ったんかい?」
そう言って風呂上がりの蒔風がひょい、と顔をのぞかせる。
その
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