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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第一章
三話 昔の話
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昔……と言っても、たった四年と少し前の事。
ある男の子と、女の子が、ある街の、ある心の優しい人達に囲まれて、出会いました。
男の子には、お母さんがいました。
女の子には、「ママ」が居ました。
お母さんとママはとても仲良しで、男の子と女の子も、一緒に仲良しになりました。
男の子は、女の子とあってから毎日がとても楽しくなりました。
女の子は歳下で、男の子はまるで妹が出来たみたいだと思いました。
女の子も、男の子とあってからとてもよく笑うようになりました。
女の子は、男の子とをお兄さんみたいだと思いました。
男の子と女の子はまるでほんとうのお兄さんと妹のように、友達と、お母さんやママと一緒に楽しく暮らしていました。
けれどある日、とても悲しい事がやって来て……男の子のお母さんは、殺されてしまいました。
お母さんは、女の子を守るために戦って、死んでしまったのでした。
それを知った男の子は………………
────
『許さない……絶対、絶対に許さない……!!!』
怒号が、響いた気がした。
『クラナ君!駄目!』
『お前は……誰だぁぁぁ!!!』
『ウアアァァァァッッ!!!!』
叫びと破壊音だけがその空間には響く。
『クラナ君!!ヴィヴィオ!!』
『ウオオオオァァァァァッ!!』
『ハァァァッ!!』
力と力の……否、憎しみと怒りのぶつかり合いとしかとれぬ、その激突はやがて……
『──────!』
『────……!』
『──…………!』
────
「ゥア!!」
ガバッ!と、音を立ててなのはは起き上がった。
息を荒げながら辺りを見回すと、そこはしかし先程まで自分が居た古代兵器の奥深くでは無く、自室の、大きめのベットの上。
隣には、親友がすぅすぅと寝息を立てている。時刻は……午前五時を回ったところだ。
「う……」
頭の中には、先程まで見ていた夢がはっきりと残っていて、まだ現実との距離感を曖昧にしている。酷い寝ざめだった。
「……」
荒かった息を整え、いまだにドクドクと鼓動を打つ心臓を抑えようと胸を押さえながら、寝汗でびっしょりと濡れた寝間着姿のまま彼女は立ちあがる。足が重たい。普段は教導官としての訓練のおかげもあって寝ざめはすっきりとするのだが、まるで泥の中を動いているかのように体がだるかった。
『シャワー、浴びようかな』
そう思って風呂場へと歩き出す。
とにかく今は、この気持ちの悪い寝汗を何とかしたかった。
────
四年半近く前……ある次元犯罪者による、歴史に残る規模の大規模テロが、この次元世界の中心地、ミッドチルダで発生したことが有った。
後に、主犯の男の名をとって“JS事件”
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