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STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#16
戦慄の暗殺者U 〜a Red Magician's Girl〜
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ーリング》で。
「だってそうだろう? 
先刻から君の 「視線の動き」 を少々注意して 「観察」 していたが、
君が行っているのは私の攻撃予備動作と自分の間合いとの確認。
気の勢とソレによって生じる心の虚への集中力の収斂。
後は精々目眩ましと隠し武器に対する警戒だけだ。
ソレは典型的な 「剣 闘 士(スレイヤー)」 或いは 「格 闘 士(ケンプファー)」 の瞳の動き。
もし君が炎の自在法を得意とする 「魔 導 士(ウィザード)」 なら
“そんな必要はないだろう?” 私が何を飛ばそうが己の躰へ着弾する前に
全て焼き尽くせば良いだけなのだから。
何よりいま現在に至るまで己の 「弱点」 である水や氷の宝具や自在法に対する
「結界」一枚すらも張っていない。
その(てい)たらくで私に 『炎 の 魔 術 師(フレイミング・ソーサレス)』 だと想え、
と言う方が無理な話だろう?」
(クッ!! コ、コイツ!? 一体何者!?)
 法王と読んでも何ら異和感のないフリアグネの、
そのあまりの洞察力の鋭さにシャナは白刃の切っ先を喉元へ
当てられたような寒気を感じた。
 淡く冷たい、今は人形のように無機質なパールグレーの瞳が
自分の「弱み」を正鵠に射抜いていた。
 今まで。
 特にここ一年ばかりの間は、戦い慣れた “紅世の徒” はともかく
最近その存在を知ったばかりの 『幽波紋(スタンド)使い』 相手の戦いには殆ど
王との契約によって得た人間を遙かに超越するフレイムヘイズの身体能力と
戦慄の大太刀 “贄殿遮那” との力のゴリ押しという戦形(カタチ)で何とか勝利を重ねてきた。
幽波紋(スタンド)』という驚異的な変異変則能力を持つ異能の戦闘者、
『スタンド使い』 には今までの経験で培い、そして磨き抜いてきた戦闘のマニュアルが
全く通用しない場合が実に多かった。
 その変幻自在の異形なる能力(チカラ)の前では、
一見した戦闘総力値が相手を上回っているという事などという事は、
文字通り気休めにもならない。
 最弱が突如最強に。
 極小が突如極大に。
 そんな全く予測の付かない、一筋の道標すらない混沌とした力場こそが
スタンド使いとの通常戦闘。
 更に 『スタンド使い』 相手の場合、その戦闘力はソレ固有の能 力(スペック)に合わせた
環境と使用法により、威力はありとあらゆる状況に合わせて文字通り千変万化する。
 戦闘の黄金律である筈の “如何に敵である者に致命的なダメージを与えるか?”
シャナの言葉で言えば “己の「殺し」を相手に刺し込むこと” 自体が
敵スタンドの特殊能力 『発動条件』 で有ったりした場合が何度も在った。
 相手の保持する能力如何によっては、
圧倒的に優位なフレイムヘイズの
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