最終話〜双子の天使の願い〜(零篇終了、閃篇に続く)
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でロイドを見つめてレンの所在地を訊ねた。
「その………大変申し上げにくいのですが、レンは今朝の列車でクロスベルから去り、俺はつい先程まで課長達と一緒にレンの見送りに行っていたんです。」
「!そう………ですか………」
「………………」
ロイドの話を聞いて、レンは既にクロスベルから去った事を知ったハロルドは辛そうな表情で肩を落とし、ソフィアは辛そうな表情で黙り込んでいた。
「………その。実は以前お二人から亡くなった姉妹の話を聞いていながらもレンの存在を今まで黙っていた事もそうですが、その件以外でもお二人に謝らなければいけない事があるんです。」
「え……?」
「一体何なんでしょうか?」
「実は――――」
そしてロイドはヘイワース夫妻にかつて夫妻の息子―――コリンが迷子になった際、捜索した時に手伝ってくれたある少女がレンの妹であるユウナであった事を説明した。
「そんな……!あの娘が…………ユウナがコリンと出会った上コリンを助けてくれたなんて……!」
「ああ……!女神よ、貴女が与えてくれた奇跡に感謝いたします……!」
話を聞き終えたハロルドは驚き、ソフィアは涙を流して喜んでいた。
「……すみません。本当でしたらもっと早くにお話しすべきでしたけど、レンとユウナ、二人とも絶対に自分達の事をお二人に話さないようにと、念を押しましたので……」
2人の様子を見たロイドは申し訳なさそうな表情で謝罪したが
「そんな……!皆さんは何も悪くありません!全て私達が悪いのです!」
「はい………あの娘達をこの手から離してしまった私達が悪いのです……そんな私達にあの娘達が会いたくないのも当然の事です…………」
ハロルドは真剣な表情で否定し、ソフィアは悲しそうな表情で答えた。
「ハロルドさん……ソフィアさん…………その……実はお二人に渡すものがあるので、俺についてきてもらってもいいですか?」
「?は、はい。」
ロイドはヘイワース夫妻と共に支援課のビルに入って自室に入り、鍵をかけていた机の引き出しの鍵をあけて一枚の封筒とスーツケースを取り出した。
〜特務支援課〜
「………これを。」
「この封筒は一体……?」
ロイドに封筒を手渡されたハロルドは不思議そうな表情をし
「………レンがお二人宛に書いた手紙です。もしお二人が自分の生存を何らかの方法で知って支援課を訪ねてきた時に渡して欲しいと頼まれていました。」
「!!」
「え………!」
ロイドの話にソフィアと共に驚いたハロルドは急いで封筒に入っている手紙を出して手紙の内容を読み始めた。
―――パパとママへ
こ
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