第16話 待ち望んだ再会
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、すると二つの弱弱しい気を感じた。
「ロイド、小猫の気配が近いよ」
「本当に!じゃあ早く助けないと!」
でも何かおかしい、他にも何かの気配を感じる。これはもしかして……
ダクトを出ると広い空間に出た。
「あれは!」
そこには小猫が三体の魔獣に囲まれていた、あれはドローメか?小猫は自分より大きな猫の前に立って魔獣を威嚇している。怪我をしてるみたいだけどもしかしてあれが親なのか?
ドローメの体が青く光りだす、不味い!アーツを放つつもりだ!
「止めろォォォ―――――!!」
「ロイド!」
僕が咄嗟に動こうとするがそれよりも早くロイドが動く、魔獣は僕達に気付いてアーツの照準をこちらに定めた。
「くッ、八葉一刀流八の型『無手』!!」
僕はアーツが放たれる前にドローメの核に鋭い手刀を連続で放つ、核を壊されたドローメ達はグジュグジュに溶けてセピスに変化した。
「はぁはぁ……ユンさんから無手を習っておいて良かった」
ユンさんにお世話になっていたとき刀を使った奥義は教えてもらえなかったけど一つだけ奥義を教えてもらったものがある、それが八の型『無手』だ。
本来は刀を失った際にも戦えるように使う型で八葉一刀流の基本的な動きも取り入れてある、剣聖と呼ばれる人達もまずこの型から覚えて行ったらしい。
「ロイド、大丈夫?」
「うん、リィンが守ってくれたからこの子達も平気だよ」
「にゃあ〜」
微笑むロイドに僕は強めに拳骨した。
「痛いッ!」
「何であんな無茶をしたんだ、一歩間違えればアーツの餌食だったんだぞ!」
「ご、ごめんなさい……でもどうにかしなくちゃって思ったらつい……」
目に涙を浮かべるロイドを見て自分もこんな無茶をしてきたのかも知れないと思った。
「……まああそこで動かなかったらその子達がやられていたかもしれないしそこはロイドのお蔭だね。そもそも君を連れてきたのは僕だから責任は僕にもある」
「……うん」
「でもあんなことはもうしないでくれ。君に何かあったらガイさんやセシルお姉ちゃん、それにウェンディやオスカー、君を大事に思う人達が悲しむ事になる」
「……分かった、もうあんな無茶はしないよ。ごめんなさい」
涙ぐむロイドをポンポンッと撫でる、僕も団長に叱られたらこうやって頭を撫でられたっけ。
…
「にゃあ〜」
「あ、そういえばこの子のお母さん怪我をしてるんだ」
「よし、とにかく応急処置をしてここから出よう」
その時だった、上から何かが落ちてきて僕達の前に立ちふさがった。
「こいつはビッグドローメ!」
さっき倒した奴の親玉か!し
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