第16話 待ち望んだ再会
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てマンホールに入ってしまう。
「ロ、ロイドまでは行っちゃったよ!」
「ど、どうしよう!警察に……」
「くッ、二人はここにいて!」
「あ、リィン!」
二人に待機するように言って僕もジオフロントに向かった。
「ここがジオフロントか」
パイプが辺りを走り蒸気が出ている、クロスベルは開発が進んだ街だって聞くけどこれは凄いな。
「ロイドはどこに行ったんだろうか?」
気配を探して先に進むとロイドは直に見つかった。
「ロイド!」
僕が声をかけるとロイドはビクッとして振り返る。
「あれ、どうしてリィンが?」
「どうしてじゃないよ、君を連れ戻しに来たんだ。ここは魔獣が出るから危ない」
僕はロイドの手を掴んで外に連れて行こうとするがロイドは動かない。
「ロイド、一体どうしたの?さっきから様子がおかしいけど」
「ごめんリィン、駄目だって分かってるんだけどどうしてもあの子をほおっておけないんだ」
「あの子って小猫の事?」
「……僕、お父さんとお母さんを事故で亡くしてるんだ。それを知った時悲しくて辛くてどうにかなっちゃいそうだった、今は兄ちゃんやセシル姉ちゃんがいるから悲しさは薄れたけどやっぱり親がいなくなるのって怖いんだ」
「ロイド……」
……そうか、ロイドは自分と小猫を重ねているのか、だからこんな行動を取ってしまったのか。
「ロイドの気持ちは分かったよ、でも魔獣が出るここを生かせるわけには行かないよ」
「……そうだよな、分かっ……」
「だから僕も行く」
「……えッ?」
「僕も行くよ、僕は大陸中を旅してるから魔獣の対応は君より詳しいから何とかなるはずだ」
「いいの?」
「今の君は無茶しそうだしね。それに僕も君の気持ちが分からないでもないんだ」
本当なら大人を呼ぶのが一番いい、この選択は間違っていると思う。でもロイドの気持ちは僕も理解できる、だから力になりたい。
「ありがとうリィン!」
「お礼は後で、早く小猫を探してここを出よう」
「うん!」
僕とロイドは小猫を探すためにジオフロントの奥に向かった。
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ーーー
「こんな所に入れたんだ」
「頭に気をつけて」
僕とロイドは魔獣を避けながら小猫を探していた、今は通気用のダクトの中を進んでいる。
「でもリィンってすごいね、魔獣がいる場所が分かるなんて」
「職業柄そういうのには慣れてるんだ」
「もしかしてリィンの家族って商人をやってるの?それとも遊撃士?」
「いや、どっちでもないよ」
そんな事を話しながらダクトを進む
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