第16話 待ち望んだ再会
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分の思いを話すフィー。この子も僕と同じだ、弱い自分が嫌で家族を守れる力を求めたんだ。
「フィー、まだあの日の事を気にしてるの?」
「……わたしが足手まといになったからリィンは苦しむことになった、だから……」
「確かにこの2年間は地獄みたいな日々だった。でも僕は生き残れた、こうしてまた会えたじゃないか、それじゃ駄目かい?」
「……でも」
「だったらこうしよう。僕は今からフィーに誓うよ、これから先何があっても君の傍にいるって。どんなことがあってもフィーと共にあり続ける、僕が死ぬのは君が死ぬ時だ。だからフィーも僕を守ってくれないか?そして自分を許してほしいんだ」
この子はこんなにも苦しんだんだ、もう自分を許してほしい。
「……いいの?」
「ん?」
「わたしが貴方の傍にいてもいいの?足手まといにしかならないと思うよ……」
「足手まといなんかじゃないよ、君は僕にとって何よりも大事な存在なんだ。君がいなくちゃ僕は死んでるも同然だ」
「……リィン!」
フィーは泣きながら僕の首に両手を回して強く抱き着いてきた。
「わたし、ずっと怖かった……貴方は私を恨んでるんじゃないかってずっと思っていた……!」
「そんな事あるわけないだろ?大事な妹を恨む訳ないじゃないか」
「もう絶対に離さない……何があってもずっと一緒にいる……!」
「うん、約束だ」
良かった、まだ完全とはいかないけどフィーも吹っ切れてくれたようだ。これでようやく皆で前に進める。
(良かったは良かったんやけど……)
(あれだとまるで……)
(プロポーズ……よね)
(……)
何故か僕達を見るお父さん達の目が妙に温かかったのが少し気になったが、泣き続けるフィーをあやすのに気を取られていた僕は最後は気にしなくなった。
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「改めてお礼を言わせてほしい、俺の大事な息子を助けてくれて本当に感謝している」
あれからセルゲイさん達が戻ってきてお父さん……いや団長はセルゲイさん達に頭を下げて感謝の言葉を言う。
「あの猟兵王にお礼を言われるなんてな、人生何があるか分からないもんだ」
「我々は警察としての義務をはたしただけだ」
「ああ、だからそんなに頭を下げなくても……」
「いやリィンの話の中にもあったユン殿も勿論だがあんたらが協力してくれなければこうして再開は出来なかった。だから本当に感謝している、ありがとう」
お礼はいいとアリオスさんとガイさんは言うが団長は更に感謝の気持ちを伝えた。昔から義理堅い人だから本当に感謝しているのだがまさかあの猟兵王にここまで感謝されるとは思っていなかったのかセルゲイさん達は困惑
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