自分の流儀を貫いて
11話:自分で建てる、だめなフラグ
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
色々収穫もあるから」
「うーい」
さて、それでは行こうか! 約束を果たしに。転移してくか。
「蒼、転移よろしく。レッツゴー、ミットチルダァァ!」
『…………Jud。転移を開始します』
俺の体は光に包まれ、転移を開始した。
そうすると、段々と周りの景色が変わってくる。外の景色からから、中の景色へ。
「よし、着いた、着いた」
転移をしたのは、ミットチルダにある、とあるホテルの一室。
「さっさと、チェックアウト済ませるか」
なぜ、俺がこんな所にいるのかというと、ゲームの予約には住所とか、そういうのが必要だったのだ。でも、“フッケバイン”と書くわけにはいかないし、迷ったあげく、「旅してることにして、住所をホテルにすればよくね」という結論に至った。ゲーム屋の人には一応、妥協してもらった。だから、ここに泊まっているというわけではなく、仮の住所にしていると言った方がいいか。ここに前来たのなんて、チェックインの時だけだし。それに、管理局も特務六課も、まさかフッケバインがこんな所にいるとは思うまい。それにしてもこのホテル、まるで民宿みたいな雰囲気だったなぁ。ホテルってついてるから、ホテルなんだろうけど
「すいませーん、チェックアウトお願いしまーす」
「かしこまりました」
全く、テンション上げてないとやっていられない。外見明るそうに振る舞っているが、心中穏やかではない。不安で一杯だ。この先、どうすればいいのかとか。
(買って帰って、少し落ち着こう)
俺がゲームを予約したゲーム屋は、ホテルから約5分程度の所にある。このホテルを選んだのも、その近さも理由だったり。
ホテルから出ると、外はもう暗かった。夜か。早くしないと、店閉まっちゃうかも。
「おっちゃーん、予約したの買いに来たー」
「おお、ダレン君」
このゲーム屋の店主である、おっちゃんが出迎えてくれる。このゲーム屋、この人しか店員いないんだよね。曰く、趣味で始めた店らしい。
「あれ、入荷しました?」
「もちろん、してある。ちゃんと、限定版を3つだ、ほら」
「おお!」
“ビックブレイカーズ! デリカシー”の限定版には、ゲームの原画集、そしてメインヒロイン、クリスティーヌ・ランウェイの2.5等身フィギュアが付属する。ちなみに、この店での予約特典は、ゲームのキャラが描かれたコースター。3つ買ったのは、それぞれ、保存用、観賞用、プレイ用に買ったからである。その分、コースターも多く貰えるしね。
「毎度、どうも〜」
「新しいのが出たら、また来ます」
俺はこの店の常連だったりする。だから、住所の件も妥協してくれたのだろう。この店は品揃えは豊富だし、他の店に無い物も
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ