暁 〜小説投稿サイト〜
貰った特典、死亡フラグ
自分の流儀を貫いて
11話:自分で建てる、だめなフラグ
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色々収穫もあるから」

「うーい」

 さて、それでは行こうか! 約束を果たしに。転移してくか。

「蒼、転移よろしく。レッツゴー、ミットチルダァァ!」

『…………Jud。転移を開始します』

 俺の体は光に包まれ、転移を開始した。

 そうすると、段々と周りの景色が変わってくる。外の景色からから、中の景色へ。

「よし、着いた、着いた」

 転移をしたのは、ミットチルダにある、とあるホテルの一室。

「さっさと、チェックアウト済ませるか」

 なぜ、俺がこんな所にいるのかというと、ゲームの予約には住所とか、そういうのが必要だったのだ。でも、“フッケバイン”と書くわけにはいかないし、迷ったあげく、「旅してることにして、住所をホテルにすればよくね」という結論に至った。ゲーム屋の人には一応、妥協してもらった。だから、ここに泊まっているというわけではなく、仮の住所にしていると言った方がいいか。ここに前来たのなんて、チェックインの時だけだし。それに、管理局も特務六課も、まさかフッケバインがこんな所にいるとは思うまい。それにしてもこのホテル、まるで民宿みたいな雰囲気だったなぁ。ホテルってついてるから、ホテルなんだろうけど

「すいませーん、チェックアウトお願いしまーす」

「かしこまりました」

 全く、テンション上げてないとやっていられない。外見明るそうに振る舞っているが、心中穏やかではない。不安で一杯だ。この先、どうすればいいのかとか。

(買って帰って、少し落ち着こう)

 俺がゲームを予約したゲーム屋は、ホテルから約5分程度の所にある。このホテルを選んだのも、その近さも理由だったり。

 ホテルから出ると、外はもう暗かった。夜か。早くしないと、店閉まっちゃうかも。

「おっちゃーん、予約したの買いに来たー」

「おお、ダレン君」

 このゲーム屋の店主である、おっちゃんが出迎えてくれる。このゲーム屋、この人しか店員いないんだよね。曰く、趣味で始めた店らしい。

「あれ、入荷しました?」

「もちろん、してある。ちゃんと、限定版を3つだ、ほら」

「おお!」

 “ビックブレイカーズ! デリカシー”の限定版には、ゲームの原画集、そしてメインヒロイン、クリスティーヌ・ランウェイの2.5等身フィギュアが付属する。ちなみに、この店での予約特典は、ゲームのキャラが描かれたコースター。3つ買ったのは、それぞれ、保存用、観賞用、プレイ用に買ったからである。その分、コースターも多く貰えるしね。

「毎度、どうも〜」

「新しいのが出たら、また来ます」

 俺はこの店の常連だったりする。だから、住所の件も妥協してくれたのだろう。この店は品揃えは豊富だし、他の店に無い物も
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