暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic6-E古代遺失物管理部・機動六課〜Intermission〜
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「くそっ! 陸士部隊はこうなるまで動けないのか・・・!?」

「局は常に後手に回ってばかりだ・・・!」

「愚痴ってないでどうするかを考えるぞ!」

「救急隊に連絡完了です!」

そう言い合う部下たちに「運転交替! トレーラーに車寄せて!」隣に座る副官にハンドルを握らせたうえで、わたしは窓から出て車上へとよじ登る。そして“キルシュブリューテ”を起動させて騎士服へと変身。空は飛べない。都市部での飛行は原則厳禁。管理局から許可を貰えれば飛べるけどね。

「隊長! バニングス二尉から、今こちらへ向かっている、とのことです!」

「了解! わたしがトレーラーに乗り移ったら車を停め、事故車の搭乗者を救出して! ガジェットはわたしとアリサで対処する!」

「「「「はっ!」」」」

わたし達の前を走る一般車に対して、車を路肩に寄せて停車するように呼びかけるモニターが道に沿って何十枚と展開されていってることで、前を走る車が続々と路肩に寄っていく。これでトレーラーにぶつけられて事故ることは少なくなったはずだ。

「もうちょい、もうちょい・・・っと!」

車上からトレーラーのベッドルーム側の屋根へと飛び乗った。運転席の屋根はガジェットで押し潰されちゃってるからね。とりあえずドライバーは居ないみたい。ガジェットに襲われたことで自力で逃げ出したか、それとも引っ張り出されて落とされたか。

「(ドライバーの安否は気になるけど今は・・・)こっちをどうにかしないとね!」

とにかくこのトレーラーを動かしているのはガジェットだし、まずは破壊してトレーラーの支配権を奪い返さないと。ひしゃげた屋根から大きなお尻を突き出してるガジェットへ向けて“キルシュブリューテ”の刃先を向けた時、「お?」アームケーブルが体中に巻き付いた。

「あっちゃあ。コンテナにも居たんだ・・・」

抱え上げられたわたしはアームケーブルの先を見る。連なるコンテナ2台の内、最後尾のコンテナから別のT型が体半分を屋根から突き出させて、アームケーブルをわたしに伸ばしていた。そう言えばコンテナに穴が空いてるのは位置的に確認できなかったな〜。いやぁ、失敗失敗。

――フレイムバレット――

そんな時、わたしを捕らえてたアームケーブルが火炎弾4発によって撃ち貫かれた。晴れて自由になったわたしは先頭のコンテナに着地して、両足に魔力を込める。そして屋根を突き破って完全に姿を露わにしたT型へ突進。T型はAMFを展開したけど・・・

「もう遅い!」

突進力を活かした刺突でガジェットのAMFを、さらに装甲を貫いた。AMFが消えたと同時に刀身に雷撃系魔力を付加して「雷牙月閃刃!」そのまま輪切りにして破壊してやった。

『まったく。油断大敵よ、シャル!』

『あはは、
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