暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic6-E古代遺失物管理部・機動六課〜Intermission〜
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助手席に座るこの班での副官が通信に応じる。通信の相手はアリサだったからわたしは「お疲れ〜♪」労いの言葉と、「何か捜査に関係する話?」通信の本題がなんなのかと気楽に訊ねる。

『ええ、お疲れ様。捜査情報についてなんだけど、ガジェットのT型が中央区画で確認されたわ。こちらで確認したところ、ガジェットが向かっているポイントはミッド西部・レンスター地区のハイウェイ付近。真っ直ぐハイウェイに向かっているわね。高速交通警備隊に連絡を入れて、これ以上車が進入しないように、車の避難も行ってもらえるよう要請しておくわ』

“レリック”を狙って出現するガジェットが発見されたって言う知らせだったんだけど、「レンスター地区のハイウェイ・・・って言った?」わたしはそう繰り返す。

『そうよ。あたしの所属してる108部隊の管轄外だから手が出せないんだけど、こっちの管轄内――スメリア地方にもそのハイウェイが通っているから、その時に仕掛けるわ。それでなんだけど、シャルは今どこに居るのよ。運転中のようだけど・・・』

「正しく。そしてわたし達は今、その件のハイウェイを走行中だったりする」

『え゛っ・・・?』

ガジェットが向かってる先であるハイウェイに今、わたし達は居る。ただこれは「ラッキーよ、アリサ」だと思ったから笑って見せる。向こうから来るって言うんだから接敵と同時に斬り刻んであげる。

『そうは言うけど、ガジェットの機影は確認できてるわけ?』

アリサに言われるまでもなく、ガジェットが確認されたって聴いたと同時に後部に座ってる3人が窓から上空を見て索敵に入ってる。

「今だ視認できず、ね。とにかくこのままスメリア地方にまで車を走らせるつもり」

『そう。あたし達もハイウェイに向かってるわ。予定では5thサービスエリアに陣を敷くから。ガジェットと接敵する前に合流できることを祈るわ』

アリサとの通信が切れる。とにかく今はガジェットが確認できるまで車を走らせる。そしてようやくアリサの所属する陸士隊が管轄とするスメリア地方に入った。アリサの居る5thサービスエリアまでもう少しと言うところで・・・

「隊長! ガジェット視認!」

「バニングス二尉に報告します!」

窓から外を覗き込んでる隊員から報告が入った。そして次に「ガジェットT型が・・・大型トレーラーに張り付いてます・・・!」信じられない報告が入った。サイドミラーとバックミラーを見て「うそ・・・!?」目を疑った。
コンボイ型の大型トレーラーの運転席にT型が2機、その体をねじ込ませていた。しかもトレーラーは蛇行していて、前や周りを走る車とドッカンドッカンぶつかって事故らせてた。ぶつけられた車は防護フィールドが機能しているおかげで大破はしてない。たぶん死者も出ていないはず。


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