暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic6-E古代遺失物管理部・機動六課〜Intermission〜
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たしは「ルシル、居残り?」と漏らした。

「ええ。セインテスト調査官は査察・監査任務に従事するから、隊舎からはあまり離れられないのよ」

わたしはゆっくり上半身を起こして、身嗜みを整えつつスッと立ち上がる。そして「よっしゃ! 今日も頑張るか!」気合充填するために両頬をペチッと軽く叩く。ルシルが隊舎に残ってるなら気落ちしてられない。はやて達が戻ってくるまでにどんな手を使っても良いから“レリック”を確保して、六課の隊舎に居るルシルに褒められに行かなくちゃ。

「ふふ。ルシルさんの名前を出せば元気が出るっていう話だったけど、本当だったわ♪」

「ではでは! 教会騎士団・朱朝顔騎士隊(ロート・ヴィンデ)隊長、イリス・ド・シャルロッテ・フライハイト! 本日もレリック捜査に向かいます!」

口元を押さえながら笑顔を浮かべてるカリムに告げて、わたしはカリムの執務室から出る。“レリック”は教会騎士団として働いてるわたしと管理局員として働くなのは達を結ぶ唯一の繋がり。だから教会騎士団内で捜査を行う隊をどこにするかを決定する会議で、わたしは真っ先に名乗り出た。他の隊の隊長はみんな六課メンバーと繋がりが無い人たちばかりだから、即わたしの隊に決定した。

(最初の頃は捜査担当の隊になる理由は不純だったけど、裏で糸を引いてるのがプライソンとなればもう寝ぼけたことは言ってられない)

六課から回ってきた新情報の中に、ルシルがかつてプライソンのアジトから回収した兵器の設計図、その中にあった航空兵器4種の内2種がなのは達の前に現れた。しかもガジェットドローンがその航空兵器から召喚されてきたというおまけ付き。もうルシルに褒めてもらおう、とか、なのは達との繋がりが欲しい、とか、そんな不純な動機は言っていられない。

(あー、でもやっぱりルシルには褒められたいからな〜)

さっきもそれで復活したし。だって好きなんだもん、しょうがないじゃない。世界平和と恋愛、そのどちらも選びたいって話だ。だってわたし、まだ19歳(正確には今年の11月で、だけどね)の乙女だもん。
とまぁそんなことを考えつつ、わたしが隊長を務める朱朝顔騎士隊ロート・ヴィンデの各班長9人(最後の1人はわたしね)と、今日のデイシフトの班と捜査担当区がどこかを通信で確認。ちなみに1つの隊の人員数は50人規定。班は全部で10班ある。うち半数の班、計25人が夜勤――ナイトシフトになるわけだ。

「じゃあ、わたしたち第1班は、西区の第108陸士部隊と合同捜査ということで。他の班は準備ができ次第、順次出動して」

わたしの指示に『了解です、シャルロッテ隊長!』9人の班長が応じた。フライハイト家の当主で聖王教・教皇だった祖母が亡くなったことで、わたしもとうとう“シャルロッテ”を正式に名乗ることが出来る
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