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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic6-E古代遺失物管理部・機動六課〜Intermission〜
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収したのですが・・・。その際にある航空兵器が現場に出現しました」

そう言ったはやてがモニターに映る“レリック”画像を消して、また別の画像を表示させた。あたしは「シャックスとマルファス・・・!」すぐにソレが何か判った。三佐とギンガはモニターに映る航空兵器――戦闘機と輸送機を見て小さく首を傾げた。

「数年前。かつてナカジマ三佐の奥さんであり、ギンガやスバルにとって母であるクイント准陸尉を含めた首都防衛隊の1部隊と、査察官として同行したルシル君が、広域指名手配犯・プライソンの秘密工房へと潜入捜査をしました」

「「っ!!」」

三佐とギンガの顔色がガラッと変わった。その潜入捜査でクイント准陸尉を始めとした部隊員の大半は殉職。隊長の騎士ゼストは依然意識不明のこん睡状態。メガーヌ准陸尉は死亡扱い。ルシルも左目の視力と固有スキルを失った。

「この2つの航空兵器は、ルシル君がプライソンの工房のデータバンクから回収した数々の兵器の設計図にあった物でした。この事から今回のレリック事件の首謀者は、プライソンやと判断しました」

掩護機・“シャックス”と輸送機・“マルファス”の映像が流れる。“マルファス”の下部ハッチから、製作者不明とされていたガジェットドローンU型が何十機と召喚された映像が。プライソンの造り出す兵器の中からガジェットが召喚されてきた、となれば十中八九プライソンが首謀者。またはその関係者になるわね。

「そうかい。女房やゼスト隊の死も無駄じゃなかったんだな・・・」

「余計なお世話かもしれへんと思いましたが、クイント准陸尉たちが追っていた事件の延長線にある本件。ナカジマ三佐やギンガにも少なからず因縁があると思いましたので、密輸調査の件と合わせて、こうしてお願いしに来た次第です」

はやてが三佐とギンガに深々と頭を下げた。そんなはやてに「この事をスバルはもう知っているんですか・・・?」ギンガがそう訊く。

「まだや。正直伝えるかどうか迷うてる状況や。普通は教えるべき情報やし、隠しておいても直に知られる話や。そやけどタイミングもあると思うんよ」

スバルはクイント准陸尉の殉職によっていろいろ大変だったものね。葬儀の時にはルシルに、クイント准陸尉の代わりにルシルが死ねばよかった、とも言っちゃってるし。なんて考えてると、「八神。スバルと坊主の様子はどうなんだ?」三佐が訊く。

「スバルからのメールだと、ルシルさんとの事は大丈夫、とだけしか送られて来てないんです・・・」

「「あー・・・」」

困ったような声を上げて明後日の方へと目をやるはやてとリイン。それだけで今のルシルとスバルの状況を察することが出来た。三佐は「そうかい、ダメかやっぱり」溜息を吐いて、「あの子ったら。嘘を吐いてたのね・・・」ギンガは呆れ果てた
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