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STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#14
蒼い霹靂 〜BLACK OR WHITE?!〜
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り出し
無論乾杯などはせずタブを捻ってそれぞれの口元に運んだ。
 一息で半分以上飲み干した承太郎は、袋からブルーチーズを取り出し
机の上に放られていた刃渡り15pの良く磨かれたジャックナイフでビニールを切り裂き、
慣れた手つきでソレをまな板代わりにチーズを切り先端に刺して口へと運ぶ。
 何度か噛んで独特の味と香りを楽しんだ後
クラッカーの袋を破り数枚まとめて口の中へ放り込んで
一緒に咀嚼(そしゃく)した。
 そのまま後を追うようにビールの缶を手にして残りを一気に呷る。
 淡い吐息が短く形の良い口唇から漏れた。
 シャナはメロンパンを取り出して袋を開け、両手で持ってぱくついた。
 相当に美味しいのか、顔が綻び容姿が見かけ通りの年齢に戻る。
 承太郎は2つ目のビールの缶を手に取り
袋からはビニールに包まれ金色の紐で先端を結ばれたホットドッグを取り出した。
 紐を解き本体に囓りつくと、先程と同じようにビールの缶を口元へと運ぶ。
「?」
 小気味よく喉を通り過ぎる、泡立つ黄金色の液体にシャナが反応した。
 綺麗な焦げ目がついたソーセージに露で濡れたレタスとオニオンが
挟まれたホッドドッグに囓りつきながら、あんまり美味しそうに喉を鳴らしているので
なんとなく興味が湧いたシャナは、承太郎の袋の中から緑の缶を一つ手に取り
そのタブを捻る。
「おい?」
「こら……」
 剣呑な視線を自分に送る承太郎とその行為を(たしな)めるアラストールを
無視して、蓋の開いた缶を口元へと運ぶ。
 その直後。
「――――――――――――――――ッッッッ!!!!????」
 未だかつて経験した事のない、
途轍もない苦さと筆舌に尽くし難い異様な味。
 鼻に抜ける発酵した麦の匂いと口内を流法の如く暴れ回る刺激に、
想わず中身を吹き出したいという欲求が耐え難く迫り上がってくる。
 が、そこは誇り高きフレイムヘイズ、炎髪灼眼の討ち手。
 顔をしかめ目元をいっぱいの涙で滲ませながら、
口の中の液体を無理矢理嚥下(えんか)する。
 小さな喉が、液体の通り抜ける音と共にコクリと動いた。
「ッッくはァッッ……!! ハァ……!ハァ……ハァァァ……」
 ある意味DIOとの戦い以上の死闘をなんとか征した少女は、
心中に溜まった憤懣(ふんまん)やるかたない幾つもの感情を
八つ当たり気味に (最も完全な八つ当たりだが) 承太郎にブツけた。
「スッッゴクスッッゴクマッッッズイッッ!! 信じらんないッッ!!
おまえ! よくこんなもの平気な顔して飲めるわね!!」
 目元に涙を浮かべたまま真っ赤になって抗議の声を上げるシャナに承太郎は、
「ガキに酒の味は解らねーよ」
缶を口元に運んだまま眼を閉じて返す。
“天道宮” で修行時代の、彼
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