第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#14
蒼い霹靂 〜BLACK OR WHITE?!〜
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女生徒達からの人気への嫉妬も相まって、
よせばいいのに薄ら笑いと薄汚いガンツケを浮かべながら絡み初め、
その後全員まとめて顎を砕かれ、その他色々潰されて血祭りに上げられた為
ソレ以降は誰も此処には近寄らなくなった。
なので。
承太郎が学校での自分専用の個室 (というには少々大きすぎるが)
にしてしまったのである。
かったるい体育の授業や無能なボンクラ教師の授業をサボる時には、
大概ここに来て煙草を吸うか本を読むか机の上で寝るかしている。
(サボリ場所の定番、保健室でも別に良いのだが仮病を装って隣で寝よう
とする女生徒が大挙して押し寄せるのでウットーしいのである)
ちなみに、取り壊しの具体的な日時が決まっていないので一応水や電気も通っている。
旧式の黒いスイッチを入れると、
黒カーテンに包まれた空間に蛍光灯がの明かりが灯った。
先刻。
承太郎とシャナは学園裏口の高い壁をスタンドとフレイムヘイズの力を使って
軽々と飛び越え、外縁に設置された螺旋階段を使い非常口からここに侵入した。
当然、新校舎の方はまだ授業中なので周囲は静寂に包まれている。
グランドの方からは球技でもやっているのか、生徒達の遠い歓声が聞こえてきた。
「やれやれだぜ……」
と承太郎は今日何度目か解らなくなったお馴染みの台詞を呟き、
大量の甘さのみを追求したお菓子の山が入っている袋を机の上に置くと、
背もたれのない直方体型の椅子に腰を下ろしその長い脚を組んだ。
シャナも若干の食品と缶が入った軽い袋を机に置くと、
彼の真向かいの位置に座る。
「まさか 「学校」 とはね。おまえ? 教師に見つかったら色々と面倒じゃないの?」
「ブッ壊される予定の校舎だから誰もここにはこねーよ。
まぁ来たところでセンコーの一人や二人、軽く撫でてやるがな」
と、承太郎は簡潔に答える。
「ふぅん。ま、邪魔が入らないなら私はなんでも良いけどね」
承太郎はクラシックなタイプの不良なので、
基本的に彼の生き方のスタンスはロックでストイックな反体制である。
まぁ彼がそうなった理由は、肩書きだけの無能教師があまりにも多過ぎた
という事実も多分にあるのだが。
自分の周囲にいる人間はジョセフやホリィ、祖母であるスージー、
更に齢100を越える超高齢にも関わらず、
女神のような若さと美貌を誇る 『最強の波紋使い』
曾祖母エリザベス等あまりにも偉大過ぎる人物が多過ぎるので、
どうしても肩書きだけで無能のくせに知ったふうな講釈を垂れ、
そのくせイジメや差別等を見て見ぬフリをしている
ことなかれのサラリーマン教師がどうしようもないただのアホにみえるのである。
承太郎は袋から緑色のビールの缶を、シャナはイチゴミルクの缶を取
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