暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王EXA - elysion cross anothers -
PROLOGUE EDITION Volume.1
PE01-JP002《少年、これが現実だ……》
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手札からこのカード以外の水属性モンスター2体を墓地へ捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚に成功した時、デッキから「アビス」と名のついた魔法・罠カード1枚を手札に加える事ができる。
また、このカード以外の自分フィールド上に表側攻撃表示で存在する水属性モンスター1体をリリースする事で、このターンこのカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。


 あ、これ次のターンに死んだね……なんて心にもないことを考えながら、改めて自分の手札を確認する。

「……フィールド魔法《竜の渓谷》を発動」

 風景が、俺を中心に切り替わっていく。日の昇り始めていた空は夕焼けに、揺れる草原は荒れた大地に。
 ……前言撤回だ。

「このターンで、終わらせる!」

「…… は?」
「《竜の渓谷》の効果発動! 手札1枚をコストに、2つの効果から1つを選択して発動する! 俺は1つ目の効果を選択し、デッキから《ドラグニティ−アキュリス》を手札に!」

 デッキから、赤い鎧を装着した小さな竜の描かれたカードを手札に加える。1枚の黒い羽根が風に揺られ、何もない荒野を舞い上がった。

「そして、たった今墓地へ送った《BF−精鋭のゼピュロス》の効果を発動! 俺のフィールド上に表側表示で存在する《竜の渓谷》を手札に戻し、"ゼピュロス"を特殊召喚!」

 1枚の羽を中心に、再び風が吹き荒れる。漆黒の竜巻が全てを巻き上げ、視界を奪う。
 視界が晴れたとき、荒野は既に面影もなく消えていた。

 BF−精鋭のゼピュロス
 ☆4 ATK/1600

 そこには、黒き翼をもった翼人の姿があった。"精鋭"の二つ名を持つ黒翼の戦士、ゼピュロス。

 Ren LP/4000− 400=3600

「この効果の発動後、俺は400のダメージを受ける。だけど、このターンで終わるから関係ないよね。もう一度《竜の渓谷》を発動」

 世界が、三度切り替わる。夕焼けの射す荒野、足の無い水生生物には酷だろう。

「"渓谷"の効果発動。さっき手札に加えた《ドラグニティ−アキュリス》を墓地に送り、今度は《ドラグニティ−ドゥクス》を手札に加えるよ」

 手筈は整った。ここから先、ずっと俺のターン(ワンサイド・ゲーム)だ―――!





 ……って、思ってたんだけど。

「あのさあ、どうして何も言わずに《増殖するG》発動してんの!?」

 俺の足元に黒い何かがあーもう、気持ち悪い!

「お前が「わかってるよ!どうせ"ゼピュロス"効果にチェーンしてあーもう気持ち悪いっ!!」……お前が特殊召喚するたびに俺は1枚ドローする。お前の【ドラグニティ】はこのターンで俺に何枚ドローさせてくれるんだ?」

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