暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
第86話
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
う、クロス。今のレンはみんなに大切にされてきた”お姫様”じゃなくてみんなに幸せを運ぶ”天使”よ。



「真羅―――万象!!」

力を溜め終えたレンは仕込み刀で魔眼による空間の呪縛ごと斬り裂く凄まじい威力の袈裟斬りを叩き込んだ!



これがレン(わたし達)の”力”よ!!



「グギャアアアアアアァァァ―――――――ッ!?」

レンが放ったかつて”D∴G教団”の”拠点(ロッジ)”――――”楽園”にいた頃自分の精神を守る為に生み出した4つの人格の想いと自分自身の人格を『万物は木・火・土・金・水という5種類の元素からなっており、互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環する考え』――――”五行思想”になぞらえて二振りの小太刀と双銃、魔導杖を凄まじい速さで切り換えながら連携攻撃を叩き込む究極奥義――――真羅万象を受けたヨアヒムは悲鳴を上げながら全身から紅い光を強く発した。

「……ハ………ハハ………やるじゃないか………忌々しいが……最後に正気を取り戻してくれた事だけは………礼を………言っておこう………」

「ヨアヒム……あんた………」

「…………………」

正気に戻ったヨアヒムの言葉を聞いたロイドは真剣な表情でヨアヒムを見つめ、エステルは複雑そうな表情でヨアヒムを見つめていた。

「クク……憐れみの目で僕を見ないでくれたまえ………見届ける事は叶わないが………我らが大望は成ったのだから………あの方は………キーア様はきっと――――!」

そしてヨアヒムの身体は完全に崩壊し、最後には紅い光となって霧散した―――――!







[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ