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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第236話 少女たちに誘われて
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その内部へと勢いよく飛び込んだ5人。
その時の豪快さがまるで、嘘だったかの様に、内部に突入してからはうって変わって、精密で、安全運転を心がける様になっていた。その理由が、時折群れを成して飛翔をしている飛行型モンスター《ガーゴイル》を避ける為だろう事は直ぐに判った。
スプリガンに並んで、暗視能力に優れている
闇妖精族
(
インプ
)
のユウキは、誘導を続けていた。どうやら、戦闘を行う気は無いのだろう。
すいすいと、ごつごつの岩々の間を縫い続け、軈て27層の主街区である《ロンバール》へと到着。
翅を畳み、地に足を付ける5人。
「……ね、そろそろ教えてくれない? どうして ココに連れて来てくれたの? 何か、この町にあるの??」
漸く一息つける徒歩の状態になった為、ユウキとランに訊いた。
レイナも同じ気持ちだったらしく、うんうん、と首を縦に素早く振る。
「あ、えっとですね……」
ランが説明をしようとしたのだが、勢いよく飛ぶように出てきたのは ユウキ。
「その前にさ! ボク達の仲間の事、紹介させてっ! もう ちょっとでつくから!」
「えっ!? あ、ちょ……」
「わわ、逃げないってば。だいじょーぶだから!」
ぐいっ、とアスナとレイナの手を引くユウキ。
半ば呆れた様子だったのは、ランだ。
こうなってしまえば、話を聞き入れてくれるまでに、時間がかかりすぎる、と言えるのは ランだけだ。
「すみません。どうか、お願いします」
ランは、残ったリュウキに改めて頭を下げてそういう。
それを訊いて、リュウキは軽く笑った。
「付いて行く、と決めたのは オレだからな。きっと アスナとレイナも同じだ。だから、そこまで畏まらなくても良いと思うぞ?」
賑やかなのには、正直な所 以前とは比べものにならない程手慣れたものだ。……ここ数年で、人生が劇的に変わったのだから。……以前までの自分を知る者、綺堂源治に言わせれば、リュウキは見違える程になっているのだ。
だからこそ、自然な笑顔を出す事が出来る。……ランにとっては、
気になる笑顔
(
・・・・・・
)
に。
「そうですか。ありがとうございます。場所は この先にある宿屋、その中の酒場兼レストランの1階フロアです」
「ん。了解だ。……少し速度を早めよう。もう 3人が見えなくなった」
「ふふ。そうですね」
広場から見えなくなったユウキ達を追いかけるリュウキとラン。
軈て、放射状に延びる狭い路地の1つに潜り込んだ。そこの小さな階段を昇って、降りて、橋を渡り、トンネルを潜って……、到着したのが ランの言っていた宿屋が見えてきた。象徴となる《INN》の文字、そして大釜を象った鋳鉄製の釣り看板が揺れる戸口を跨ぎ、恐らくはもう到着し
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