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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第236話 少女たちに誘われて
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違うかな?」
「え?」
レイナの言葉を訊いて、ユウキは魅入っているのを止めて、レイナの方に向く。
「あのね……。えーっと、そのー、いわゆるリュウキ君は、紳士なんだよーって事だよ!」
「???」
レイナは、とびっきりの笑顔でユウキにそう説明をする。
……が、ユウキは意味が分かっていない様で、首を傾げていた。頭の上に《???》を何個も浮かべながら。
「あはは……、レイ? それだけじゃ絶対に判らないって」
苦笑いをしながら、レイナの発言の補足をしようとするアスナ。
ユウキは、アスナの方も見て。
「え? え?? つまり、どー言う事??」
戸惑っている少女に。先ほどの、絶剣の渾名を持つ勇猛な剣士……の印象も完全にすっかり忘却の彼方になってしまっているユウキを見て、アスナは笑顔で説明をしたのだった。
彼が昔から――幼少の頃より、教えられた事があるのだと言う事。
現在の年頃の男の子には、凡そ持ちえぬ感性を持っているという事。思春期で、極一般的な男子であれば……正直 女の子であったとしても、思わず赤面してしまう様なセリフを、
何の計算も無く、伝える。まるで息をする様に、自然に、思った事を口にする正直な性格である、と言う事。
そして今回。この決着の付け方に 申し訳なさが出ているのが、教えがあるとはいえ、真剣勝負で手を抜く様に捉えられかねない事をした、と 感情の狭間で少しばかり苦悩をしていると言う事。
それらが渦巻いていて、今のリュウキがあると言う事だ。
「あー……成る程ー……。……ぷっっ!! あははっ!」
ユウキは、説明を最後まで聞いて、完全に理解したと同時に、笑顔を見せながら吹き出した。
「と言う事は、お兄さん、姉ちゃんの事、女の子扱いしてくれてるんだねっ! あはははっ!!」
口に出して、更には お腹を抱えて笑うユウキ。
その姿を見て――レイナは、いや アスナも勿論 殆ど同時に。
「「(いや……同性の私から見ても、とっても魅力的な女の子だよ? 貴女も……、彼女も……)」」
と、苦笑いをしながら そう思っていた。
まだ、ちょっと幼さが残っている少女。美少女、と言っても良い容姿だから。……自分達の事を少々過小評価をする2人なのだが、嘘偽りは思ったりはしないのである。
そんな会話が行われている頃、丁度 ランとリュウキが地上に降りてきた。
「もうっ ユウったら………、後で酷いんだからね?」
ジロリ、と要らぬお世話を口にしてくれたユウキに対して、視線をやや鋭くさせて、睨みを入れる。まだまだ、騒がしさが抜けてないこの場だけど……ランははっきりとユウキの言葉を訊いていた様子。
……地獄耳?
それ
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