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STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#13
REDMAGICIAN’S QUESTIONS
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ところが違うもの。ね? シャナちゃん?」
「そうなの?」
 シャナは真顔でホリィに聞き返した。
 どこぞの殺人鬼が聞いたなら “質問を質問で返すなぁ―――――ッッ!!”
と怒り狂いそうだがそれはまた別の話。
「……」
 その愛娘の様子に、ジョセフは一度深い溜め息をついた。
 愛娘は昨日から、正確には一昨日前の夜から、
まるで新しい 「娘」 が出来たかのように終始上機嫌だ。
(ちなみにその日の夕食は承太郎の出所(?)祝いも兼ね、
晩餐会を彷彿とさせる豪華絢爛たるものだった)
 確かシャナがジョースター邸に住み出した頃、
妻のスージーも似たような感じだった。
 血は争えないといったところだろうか?
 ジョセフはいつしかホリィが、
“男の子もいいけど、やっぱり女の子も欲しかったわねぇ〜”
とこぼしていたのを思い出した。
 しかし。
 スージーにしろホリィにしろ、シャナに対し少々過保護が過ぎる。
 確かにシャナは、その妖精のように可憐な見た目は勿論の事、
誇り高い凛々しい瞳と甘いものを口にした時の幸せそうな表情、
加えて卓抜した知識と判断力、更に妙な所で世慣れない面を見せるなど
色々相まって途轍もなく可愛らしいが、それはそれ、これはこれだ。
 仮にも一家の主であるならば、子供の前では威厳のあるところを
示さねばならんというのがわからんのか、と心の中で愚痴をこぼす。
「……」
 そのジョセフの目の前に、シャナがトレイに添えられた一流レストラン並に
磨き込まれた二つのグラスにジュースを注ぎ、その一つを渡してきた。
「おお、すまんな。シャナ」
 ジョセフはシャナからグラスを受け取ると、笑顔でそれを口元に運ぶ。
 シャナもそれに(なら)って二人、朝の陽光に反照する爽やかな香りと味の
淡黄色の液体に喉を鳴らした。
「しっかしワシも歳だのぉ〜。もう少しイケると想ったがな」
 赤くミミズ腫れになった痕をさすりながら、ジョセフは少しだけ苦々しい口調で言う。
「痛かった? ゴメン」
 ジョセフの真横に座り、承太郎の前では決して見せない心配そうな
顔と素直さで少女は言う。
「いやいや、訓練にならんから本気で来いと言ったのはワシの方じゃ。
それにこの程度、昔の「修行」に比べれば痛くも痒くもない」
「ハモンと 『幽波紋(スタンド)』 使えば良かったのに、わぷっ!?」
「いやいや、可愛い “孫” にそんなモノは向けられんよ」
 ジョセフはそう言いながらシャナの頭をくしゃくしゃになるほど撫で回し
快活に笑った。
“言ってる事とやってる事が違うじゃあねーか、ボケジジイ ”
という承太郎のツッコミが聞こえて来そうな猫可愛がりっぷりだった。
「孫……」
 頭を撫でられながら、その言葉にシャナは顔を赤くし
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