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第四十一話 訓練は基礎中の基礎なのです。
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上通信装置が赤く点滅している。誰かが連絡をしてきているらしかった。
ロイエンタールが通信装置を入れると、蜂蜜色の収まりの悪い髪をした親友が映し出された。
『よう、ロイエンタール。しばらくぶりだな』
「ミッターマイヤーか。元気そうだな」
さっと回転椅子に座りながら、ロイエンタールは応えた。イゼルローン要塞を出立してまだ一週間であるが、それまではお互いによく会っていただけに、久しぶりという感は否めない。
『どうだ?卿のところは。順調にまとめているか?』
「なかなかそうもいかなくてな。俺も苦慮している。平時の訓練などはまだ大丈夫だが、こと、男女の対立の問題についてこうまで頭を悩ますことになるとは思わなかった」
『ほう、卿にも悩みはあるのだな』
「俺も人間だからな。悲しい性の一つだ。もっとも、悩むという感情があるからこそ、人は成長していけるやもしれんが」
『いや、実を言うと俺もだ。お互い巡航艦の艦長になったが、やはり上は上で苦労をするものだな。ま、曲がりなりにもこうして一国一城の主になったのだから、まずはめでたいということだ。それを過去形にはしたくはないがな』
ロイエンタールはうなずいて、
「同感だな。どうだ、落ち着いたら一杯やらんか。幸い、卿の艦と俺の艦はそうはなれてはない。非番の時であれば、差し支えないだろう」
『そうだな、まだ帝国領内にいるうちに一杯やるとしよう』
二人は再会を約束しあって通信を切った。だが、ロイエンタールはミッターマイヤーの最後の言葉を思い返し、眉をひそめていた。
おかしなものだ、とロイエンタールは思う。もとは帝国の囚人であったきゃつらが、外敵とは。いつから自由惑星同盟とやら称する反徒共は外敵扱いになったのだろう。そうだ、あのイゼルローン要塞ができて、回廊の存在意義が確立されてからだったか。
「いずれにしても、軍人として道を歩むと決めたからには、良い敵と出会いたいものだ。この無意味な戦いに一片の彩りを添えてくれる敵が、な」
* * * * *
一方の女性士官代表――と本人は毛ほども思ってないし、蔑視していたが、周りはそう思っていた――たるティアナもまた、シャワールームで女性士官に捕まっていた。
綺麗な桜色の髪をサイドテールにした若い美人女性士官がティアナに話しかけている。その顔はさえない。
「ティアナ」
「何よバーバラ」
「私もう限界よ。これ以上女の子たちの不満を抑えられない」
「何言ってんの。前世じゃ私たちの騎士団なんて、男女混合。一緒にミッションに就くことなんて当たり前だったじゃないの」
そうティアナが言ったところを見ると、このバーバラ・フォン・パディントンという士官もまた、前世からの転生者の一人ということになる。
「それは
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