第27話 二つの存在(前編)
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ここで初めて....穂乃果は自分のやってきた行いがとんでもない方向に進んでいることに気が付いた
いつもこんな感じとはいってもここまで話が大きくなっているとは予想外だったのだろう....
「でも、すぐに穂乃果ちゃんがあんなことになって.....時間がなくなって....聞いて欲しかったよ!穂乃果ちゃんには1番に相談したかった!!」
ことりも涙を流して穂乃果に言葉をぶつける
「だって....穂乃果ちゃんは初めてできた友達なんだよ!!そんなの......そんなの当たり前だよ!!!」
ことりは最後にそう告げ、部室から飛び出していった
「ことり......」
誰も追いかけることができなかった
ただただ....こんな悪夢から覚めて欲しいという思いがみんなから感じてきた
「.......穂乃果......は......なにを.......してきた.....」
穂乃果は唖然としてことりが出ていった扉を見つめる
「ずっと...行くかどうか迷っていたみたいです。いえむしろ行きたがってはいるようには見えませんでした。ずっと穂乃果を気にしてて......穂乃果に相談したなんて言うかって.....黙っているつもりはなかったんです」
海未は最後に穂乃果にそう言って頭を抱えながら椅子に座る
1人......悩みに悩んだ少女が俺たちの前からいなくなることを意味していた
そしてここにもう1人隠していた事を言わなきゃならない人がいた
「本当はこんな状況で話したくなんてないんだけどな.....」
俺は....だいぶ最低な人間だ。
ことりが離れることになるとわかったばかりなのに....俺まで離れることになることを告げなきゃいけないのだから....
「穂乃果だけじゃない....ここにいるみんなも聞いて欲しい」
きっと何人かは察しただろう。俺から告げられる話は良くない内容だってことを
「ことりの後で...とても言い難いんだけどさ.....俺、転学が決まったんだ」
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