第27話 二つの存在(前編)
[12/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
と、フォローしたい。だけど....それこそ言える状況じゃなかった
開いた口が塞がらないとはまさにこの事
「ごめんね....もっと早く話そうって思ってたんだけど.....」
バツが悪そうにことりはポツリポツリと語る
誰も話しかけることができない
「学園祭でまとまっているなか言うのは良くないとことりは気をつかっていたんです」
「....行ったきり、戻ってこないのね?」
絵里さんが確認し、ことりが首を縦に降って返答する
「高校を卒業するまでは.....」
誰もが視線を合わせようとしない
「.........」
あまりにも空気が悪いなか、穂乃果がゆっくりと立ち上がってことりに歩み寄る
「どうして......」
「穂乃果......ことりを攻めるな」
「大くんは黙ってて」
うっ....と言葉を留める。今は穂乃果を止めても無駄だと察知した
「どうして......言ってくれなかったの?」
「だから、学園祭があったから---「海未ちゃんは知ってたのね?」
「そ、それは.....」
「大くんも.....知ってたの?」
穂乃果は目の端だけで俺を見る
「......海未から聞いた」
「そう......ねぇことりちゃん、どうして穂乃果に言ってくれなかったの?」
ことりの足元でしゃがみこみ、その手を握って問いかける
「ライブがあったからっていうのもわかるよ。でも、穂乃果と海未ちゃんとことりちゃんはずっと......一緒なんだよ?」
「穂乃果ちゃん....」
「ことりちゃんの気持ちわかってあげなよ------「うるさい!わからないよ!!」
「「っ!!」」
「だって居なくなっちゃうんだよ!!ずっと一緒だったのに離れ離れになっちゃうんだよ!!!なのに!なのに......」
穂乃果は声を荒らげるもだんだん語気が弱くなり、遂には肩を上下に動かして涙をこぼす
「......何度も言おうとしたよ?」
「え?」
「でも、穂乃果ちゃんライブやるのに夢中で、ラブライブに夢中で.....だからライブが終わったらすぐに話そうって思ってた!相談にのってもらおうって思ってた!」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ